肺がんで余命半年の宣告を受けた父③ 入院日
27日に投稿してから時間が経ってしまいました。
たくさんのことがあったのに。
思い出しながらこの日までのことを綴りたいと思います。
入院2日前
お昼に2人でファミレスでランチをしながら入院手続きの書類を全て書き上げた。自分で食べられるか?歩けるか?など基本生活は全て送れる父とは無縁に感じられる質問が多かった。
ランチはカレーを頼み、父も3/4くらいは食べていた。
10月28日 入院
父と入院手続きを経て病棟へ。
書類は私がついて書いたので滞りなく提出できた。父は1人だと面倒くさくて書けないと言っていた。
カミソリは病院では使えないそうで、整形するための電気シェーバー以外のものは揃って入院した。病棟で吐く靴はワークマンで買ってあげた。
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13:00に入院受付を済ませ、東病棟へ案内された。
部屋が空いてなければ1日3000円別途掛かる部屋になるかもと言われていたが、部屋代は掛からない4人部屋が空いていたようで助かった。
他の記事にも記載しているが、父は近い将来に生活保護を受けなくてはいけない経済状況だ。私も子供が4人おり、経済的に扶助する余裕はない。
当日は部屋の案内と身支度を簡単に整えて、父はそのまま検査と、早速肺の水を抜くためのドレーンを刺しに医師の元へ向かっていった。
「ここからはお一人で、また何が不安なことがあれば面会の時間に来てください」
とナースさんに伝えられた。
14:30頃だったと思う。面会は15:00から19:00で土日祝関係なく面会可能。17:00までは15分程度、17:00以降は5分程度とのことだ。
部屋の準備は全てやった。
下着も袋から出したし、貴重品も鍵付きの机の中にしまった。コップも出しておいし、孫の写真も飾った。入院中は不安になることからいつも使っている時計とか写真など日常に入り込んでいるものがあると気持ちが落ち着く人が多いと入院の手引きに書いてあったのを鵜呑みにして父の家から持ってきていた。
やれることはやったと思い、この日は検査に行く父の背中を見送って病院を後にした。