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「島ばっばの手しごと」をはじめたきっかけ

前回の続きで私たちが「島ばっばの手しごと」を始めることになったきっかけについて話していこうかなと思います。



「島ばっばの手しごと」をはじめたきっかけ

この島には、たくさんの「じっじ」と「ばっば」、おじいちゃんやおばあちゃんたちが暮らしています。「ばっば」たちは、昔から続く保存食や乾物作り、野菜作りの手しごとを大切にしながら生活しています。

昔は、大鍋でたくさんの料理を作り、近所の人たちや家族に振る舞いながら食卓を囲んで楽しくご飯を食べていたそうです。時が経って、子どもたちが大きくなり本土へ、そこで家庭を築きそのまま暮らしている。昔のように家族で一緒に大きな食卓を囲むことも少なくなってしまったと、話を聞きました。

普段からばっばたちは、畑で野菜を作ったり、魚を干物にしたり、保存食を昔ながらのスタイルで作り続けています。「美味しいものを作っても誰かに食べさせるわけでもなく、作った分だけ溜まっていってしまう…。昔のようにみんなで食べる機会も減って来ているし...。」とばっばたちが悩んでいたそうです。それってすごく勿体無い!!!と思い、「この美味しい料理や保存食を、もっとたくさんの人に知ってもらいたい!たくさんの人たちに届けたい!」っていう気持ちが湧いてきて始まったのが、この「島ばっばの手しごと」なんです。



どうしたい?

この島で生まれ育った食文化を、次の世代にもちゃんと受け継いでもらいたい。特に、島に住んでいる若い人たちや、この島に移住してきた人たちにも、もっとこの島の美味しいものを知ってほしい!と思っています。

たとえば、島ばっばが作る干物、昔ながらの各々のやり方で作っています。塩加減や天気、その日の湿度まで気にしながら、ばっばたちが自分の経験でちょうどいい塩梅に仕上げます。一見簡単そうに見えますが、それってただの保存食じゃなくて、島の自然と知恵、そして経験と愛情が詰まったものだと思うのです。

ばっばたちが誇りを持ち、楽しみながら手しごとに励んでいる姿を、もっとたくさんの人に見てもらいたい。ばっばたちが作っているものが、実は島の宝物なんだって感じてもらえたら嬉しいなと思っています。少しずつでもいいので、私たちも微力ながらばっばたちをサポートし、たくさんの人たちに届けたいのです!

島ばっばたちの強み

この島には、た〜くさんのじっじ・ばっばがいます。昔ながらの知恵や技術を持っているんです。それって、本当に価値のあることだと思うんですよね。

たとえば、保存食を作るときの塩加減や乾燥具合、発酵のタイミングなんかは、全部経験に基づいている!料理もそうだし、縫製やジャム作り、ちょっとしたリメイク品なども、ばっばたちは一つ一つ丁寧に手をかけている。ばっばが作ったっていうだけで、『これ絶対美味しいやつ!』みたいな感じで、安心感がすごいんですよね。

「島ばっばの手しごと」は、次の世代にもちゃんと伝えていきたいなと思っています。ばっばたちが大切にしてきた知恵や経験が、これからも受け継がれていくよう形にしたい。島ばっばは、若い留学生たちやIターンの人や家族、嬉しいことも辛いことも我が子のように受け入れ、受け止めてくれる優しい『みんなのばっば』だと思ってます。あ、じっじもいてますからね!

願い

手の上に鯵がのっている

私たちの目標は、島の魅力を外に発信するだけじゃなくて、島に住んでいる若い人たちやIターン、そして島内の人たちにこの島の素晴らしさを再発見してもらうこと。ばっばたちが守ってきた食文化を、これからも大切にし続けてもらえるように、少しずつ広めていきたいのです。

「島ばっばの手しごと」って、ただの料理や技術の伝承じゃなくて、島の風土や人々の歴史、そしてなによりも「人とのつながり」を感じられるものだと思うんです。

私たちの手しごとが、島の中でも外でも、若い人からお年寄りまでみんなが生き生きと暮らせるきっかけになればいいな!...と思っています。


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