生きていくことの意味
ネドじゅんさんが動画で紹介されていたボディワークの本という事で
妙に気になり入手した本です。
元介護福祉士で特別養護老人ホームで働いたときに、「こんな状態で生きていると言えるのか?」と思うことが本当に多くて・・・
おかゆの上にお薬を乗せて一緒に口に運ぶとか
鼻をつまんで口を開けた瞬間にご飯を口に入れたり・・・
一緒に働いていた看護師さんがそうやっていたので、それが当たり前な時代だったのだと思います。
その後「要介護認定調査員」を5年ほどする間に、胃瘻や中心静脈栄養などで意思疎通出来ない状態でいる方の調査も多々あり、
ずっと死についての本を見かけたら読むことを繰り返しています。
より良い死ってどんなんだろうって。
意思疎通出来ない状態なのに、栄養だけ身体に入れて生きてるって生きていると言えるのか、とか。
「コーマワーク」アーノルドミンデルと言う方が創始者なのだそうです。
昏睡状態の方にアプローチをして、ご自分で生きるか死を選ぶかを決めて貰うのだそうです。
元気なときに「植物状態になったら逝かせてほしい。」と言っていても
実際後悔が残っていることもある。
ご家族も、「ああ言っていたのに、いつまでも植物状態にしていて良いのか。」と悩む。
そんなときに「コーマワーク」でアプローチをした例がいくつか書かれていました。
想像ですが、昏睡状態のかたの意識レベルに波長を合わせて語りかけていくように感じました。
皆さんも聞いたことがありませんか?
死の境をさまよっている方に「もう頑張らなくても良いんだよ。」と言うと翌朝亡くなっていたと言うようなお話を。
「おとうさん、逝かんといて。」と言うと意識が戻り
時間がたつと意識が遠のき、
その繰り返しで一日経って旅立たれたとか。
お医者様の利益のためでは無く、本人の意思で治療が選択され
納得して旅立つようになっていけば
死についての恐怖も減って、心を病む人も減るのでは無いかと感じました。
気になったら是非読んでみてね。