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ムハッラムの10夜

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慈悲あまねく慈愛深きアッラーの御名によって

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おぉ、アッラーよ!祝福くださいムハンマド様を
そして彼の御一門を
そして彼らの救済を近づけてください

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イマーム・フサイン様にサラーム
アリー・ブン・フサイン様にサラーム
イマーム・フサイン様の子供たちにサラーム
イマーム・フサイン様の支援者たちにサラーム

ムハッラムの10夜

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ヒジュラ暦のムハッラム月の1日~10日をムハッラムの10夜、アラビア語ではعشرة محرم الأولى、ペルシャ語ではدَهِه مُحَرَّمと呼びます。

この10日間は、カルバラーの悲劇で殉教された3代目イマーム・フサイン様と彼の援助者たちを追悼します。

特に、
9日目をタースーアーتاسوعا
10日目をアーシューラーعاشورا
と呼びます。

イランや一部地域では、タースーアーとアーシューラーを公休日として政府が制定しています。

この10日間、マグリブとイシャーゥの礼拝後の夜の始まりに、人々は近くのマスジドやフサイニーヤや自宅で追悼集会を開きます。

内容は、
①イスラーム法学者などによる説教師によるムハッラムに纏わる説教
②朗誦師による哀歌の朗誦
③朗誦に併せて胸を叩き悲哀を表すスィーネザニー
④最後は甘いお菓子や紅茶、あるいはご飯などの振舞い
で終了です。
場合によっては最後の振舞いが無い場合もあります。

今年は新型コロナウイルスの影響で全て当局の指示下で開催されています。殆どが自宅でテレビを通じての追悼集会となっています。

さて、ムハッラムの10夜ですが各々にカルバラーの悲劇とその一連の出来事で殉教した人々の名前が付けられていて、その夜ごとに追悼する人物や事柄が異なります。ただし、これに関しては伝承や歴史の裏付けが今のところ見つかっておらず、習慣として伝わっています。ですから、一部の地域においてはこの順番や名前が異なることもあります。

順番に、

1夜:ムスリム・ブン・アキール

2夜:カルバラー入り

3夜:ルカイヤ様

4夜:ザイナブ様の子供たち、フッル・ブン・リヤーヒー、ムスリム・ブン・アキールの子供たち、有名な援助者ハビーブ・ブン・ムザーヒルやズハイル

5夜:アブドゥッラー・ブン・ハサン様、有名な援助者

6夜:カースィム・ブン・ハサン様

7夜:アリー・アスガル様、一部地域ではアブ・ル=ファドウル・アッバース様

8夜:アリー・アクバル様

9夜:アブ・ル=ファドウル・アッバース様

10夜:イマーム・フサイン様

10日の晩(11夜):この晩に置き去られた人々(殉教せず)、ザイナブ様

この晩は、街灯やランプを消してロウソクなどの灯りだけで追悼集会をします。今までのスィーネザニーや鳴り物を使うような動的な追悼は行わず、静かに追悼をします。

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