叡智の小窓　最も素晴らしい礼儀　3言目

慈悲あまねく慈愛深きアッラーの御名によって

おぉ、アッラーよ！祝福くださいムハンマド様を
そして彼の御一門を
そして彼らの救済を近づけてください

最も素晴らしい礼儀

イマーム・フサイン（彼にサラーム）様は

礼儀について尋ねられた

イマーム曰く：

 礼儀とは、

自宅を出て

誰とも出会わないことである、

自分より素晴らしいと考える人を除いて

解説；

人間の魂が危機に瀕する時とは、傲慢、自分は偉いんだ、と思う時である。自身を何よりも素晴らしく、より純粋で、より知識があり、よりお金持ちで、より人間的に優れていて…と考える人は、他人の欠点・粗探しを始め、自身の欠点には関心が及ばなくなってしまう。

すべての老若男女に対して、年齢や財産、知識、信仰の差異に囚われず、目の前のヒトを自分より素晴らしい、優れたヒトだと見ることが、ヒトの悪い点に目を瞑り、優れた点を発見できる訓練となり、優しさや思いやりを育む。そして自身はより謙虚になり、慢心や強欲などから解放される。もし、この視点でヒトと接すれば、身の振る舞いが穏やかで、相手に安心感を与える好ましい態度になる。

まことに素晴らしいヒトは、信者や不信者、赤子や老人、富裕や貧乏、有識や無知、礼儀正しさや無礼など、あらゆる差異に囚われず、すべての老若男女に対して謙虚で、慎重で、かれらこそ素晴らしいヒトであると本心から考えるヒトである。これが、最高の礼儀である。

典拠
―――――――――――――――――

سُئِلَ الاْمامُ الْحُسَینُ علیه السلام عَنِ الاْدَبِ، فَقالَ: هُوَ اَنْ تَخْرُجَ مِنْ بَیتِک، فَلا تُلْقِی اَحَداً اِلاّ رَأَیتَ لَهُ الْفَضْلَ عَلَیک

از امام حسین علیه السلام معنای ادب را پرسیدند؟ امام علیه السلام فرمود: ادب عبارت است از اینکه وقتی که از خانه خارج می شوی به هرکسی برخورد می کنی او را برتر از خود بینی.(یعنی همیشه دیگران را از خود بهتر بینی و احترام آنها را نگهداری)

موسوعه کلمات الامام الحسین علیه السلام: 750 ح 90