ある日、預言者様のもとに一人の若者がやって来ました。彼は自身の肉欲が抑えきれず、どうしても関係を持ってはならない女性を見ては、自身の肉欲を満たす行為を繰り返し、またそのことをこよなく愛し欲するのです、と預言者様に告白しました。

すると、
預言者様は、彼の胸に手をあてて３つの祈祷をされました。

اللهُم طَهِّر قَلبَه
おぉ、唯一神よ、彼の心をお清めください！

それから、

و اغفِر ذَنبَه
そして、彼の罪を御赦しください！

つまり、預言者様は彼の罪の赦しを彼に代わって唯一神へ仲介なされたのです。
彼が自身で預言者様のもとへやって来て、その罪を告白したこと自体が彼の人間的成長ですが、更に預言者様は彼の罪も御赦しください、と彼に代わり祈祷くださったのです。

そして続けて、

حَصِّن فَرجَه
彼の肉欲のパワーをコントロールください

そして彼は少しの間黙った後
こう言ったのです：
預言者様、今は醜い行為に嫌悪感を抱きます、もう大丈夫です！

訳者註：
ムハッラム4日目はフッル・ブン・ヤズィード・リヤーヒーを追悼します。フッルは最初、クーファ総督ウバイドゥッラー・ブン・ズィヤード側でイマーム・フサイン様を捕縛する任務に就いていましたが、最終的にアーシューラー当日、総督軍の総攻撃の号令が下る前に改悛してイマーム・フサイン様側へと合流し、命を唯一神の道の為に捧げました。
このように、ムハッラム4日とは改悛が1つのテーマなのです。