円安ドル高終了でインデックス投資も終了へ
何も考えずに買って放置しておけば資産が増える
それがインデックス投資のうたい文句だ。
しかしS&P500やオルカン(オールカントリー、と言いつつ米国株が6割)の投資信託が上がり続けている(きた)のは奇跡的に偶然が重なっただけかもしれない。
ところで新NISAというかNISAのメリットは”利益が出たとき”その利益にかかるはずの税金がかからないという制度だ。
したがって当たり前だが投資で損失を出している場合何のメリットもない。
このNISAを最大限に活用するためには損失を出す確率が最も低いものに投資したいというのは当然だろう。
だが重要なことは将来は読めないということだ。
にもかかわらず多くの人は過去の実績で投資対象を決めがちである。
しかし将来の不確実性こそリスクそのものでありそれに対するリターンが投資のリターンのはずである。
インデックス投資のリターンは米国の株高、主にテック企業の成長によるものだ。また近年は円安の影響も大きい。
だから過去のリターンだけ見ればオルカンよりもS&P、S&PよりもNASDAQ、NASDAQよりもFANG+が優れている。
いずれもGAFAM(Google、Apple、Facebook、Amazon、Microsoftのこと)やマグニフィセントセブン(GAFAMにテスラとNvidiaを加えたもの)と呼ばれるごくごく一部のテック企業が指数全体を押し上げている。
しかしこうした指数を上昇の前提が根底から崩れ去ろうとしている。
どう考えてもビッグテック企業の成長は頭打ちである。
例えば世界のスマートフォンの売れ行きは鈍化している。
世界の半導体市場、23年は11%減 ガートナー調査 - 日本経済新聞 (nikkei.com)
目先AI(人工知能)や量子コンピューターなどの新技術による目くらましでテック企業相場はまだ延長されるかもしれない。
だが近い将来必ず成長は止まる、少なくとも鈍化する。というより既に厳しい。
長期停滞・低迷期に入る。もっと言えば株価は必ず暴落するし個別の株価の加重平均に過ぎないインデックスも暴落する。
いま明らかに新NISAをきっかけとした投資ブームに乗って投資の素人がこぞってインデックスの投資信託を買っている。
黒澤明の映画「七人の侍」風に言えば、その時点で結果は見えている。
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