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「アナタ」に託す言葉

人間って、あたたかいようで実に利己的な生き物だと思う。自分に非があっても、上手に棚に上げてしまう。それはそれ、これはこれ、って。そうやってバランスを取らないと、溺れてしまうから。
私もそう。あなたも、きっとそう。

気づいている?それとも目を背けている?いま、どんな気持ち?
鎧を造ったり、身につけたり、脱いだりしながら生き方を模索してきたけれど、やっぱり丸腰では戦えない。結局、自分のことの責任は自分でしか負えない。逃げたら、その先には何も残らないんだなって、つくづく思う。月並みな言葉みたいだけど、そういうこと。
信じることと、ただ言いなりになることは違う。他人の言うとおりにするのは簡単。でも、それを咀嚼して自分のものにしなければ、結局、自分を見失ってしまう。私みたいに。
私たちはそれぞれ、他にはない色を持っているはず。そのことを忘れてしまったら、きっと後悔する。
だから、鎧は分厚く硬くなくてもいいの。しなやかで、自分らしい色のものを身につけよう。

そもそも、明日が来る保証なんてどこにもない。我慢して耐えて、目を瞑ってがむしゃらに生きたとして。いつかこの器から抜け出していくとき、どんな言葉が出るだろう。「お疲れ様」?
それなら私は「楽しかったー!」って言いたい。ひと足お先に逝くぜ!みんなありがとうな!って。

人間って本当に面倒くさい。集合意識って、重い。目に見えない圧力に、息が詰まりそうになる。
あの時の私に伝えたいな。大丈夫、紐解こう。思っているよりも、糸は絡んでいないよ。必要な糸だけを、しっかり見逃さないで。偽ることだけが自衛じゃない。己を騙し続けると、いつか歪みが生じるから。自分だけは、自分に正直でいてあげて。
どうか、飲み込まれないで。


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