図書館に住みたい
ふと思い出した子供の頃の夢
図書館
それは魅惑の空間
右も左も 本 本 本
日本の片田舎で育った私にとってそこは どこでもドアの森 だった
表紙をめくればその瞬間 ひゅっと 別世界へ
ここではない どこかへ 瞬間移動
そして 大海へ旅立ったり 空を飛んだり 西洋の洋館に住んだり 平安時代の姫君になったり 森でパンケーキを焼いたり
毎日 毎日 大忙し
私の当時の悩みは 本の貸し出し冊数制限 と 本を読む時間が足りない だった
学校の図書室は毎日一冊まで 街の図書館は毎回十冊まで
本を読める時間は 帰宅してから就寝が義務付けられていた20時まで
歯をぎりぎりと鳴らすくらい 制限されまくりだ と感じていた
読んでも読んでも 次から次へと 読みたい本が登場してくる
学校なんてなくなっちゃえば ずーっと本を読んでられるのに
何とかして学校へ行かない方法はないのか?
でも 学校行かなかったら学校の図書室の本 借りれないよね?
あああ
もう いっそ 図書館に住めたら 本を借りなくても 起きてる間じゅう 読めるのにぃぃぃ と悶えてた
ふと思い出した瞬間 その悶える気持ちがぐわっと湧き 溢れ出て 圧倒された
自分にも情熱が残ってたんだな と泣きそうになった
というか 今 涙目