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ニューヨーク駐在記録「新しい生活」

息子は4月から日系幼稚園に通うようになった。これは渡米前から決めていたことだった。
まずは夏までは日系幼稚園に行って、9月からは現地のキンダーガーデンというプラン。最初から現地のプリKに入れる選択肢もあったが、息子は日本では0歳から保育園に通っていて日本の保育環境にどっぷりはまっていたし、性格的にいきなり現地校に放り込むには無理があると思っていたからだ。

息子が幼稚園に通うようになって、私たちに生活のリズムができた。今まで作ったことのなかったお弁当作りや下の子を連れてバスでの送迎は大変だったけど、生活に張りができた。また、幼稚園での出来事が記載された連絡帳を読むのがとても楽しみだった。私も息子のことを先生にもっと知ってもらいたくて、家での出来事をたくさん書いた。そして、保育園時代を思い出して懐かしくもあった。

さらに、幼稚園は息子が毎日心地よい刺激を受けて、楽しそうにしている姿が見れたのがよかった。
幼稚園は思っていたより駐在の子供達は少なくて半数以上がハーフなどの永住の子供達だった。息子はその中でも年長な上に、ずっと日本で暮らしていたものだから、他のママに「日本語、上手だね」と言われるくらいだった。日本語のうまさを褒められることなんて初めてだったし、内心「日本人なんだから当たり前じゃん」と思っていた。(しかし、後々この意味をかみしめることになるとはその時は思いもよらなかったのだが。)

3カ月という短い期間だったし、保育園時代のように特別親しい友達はできなかったようだけど、日本式教育の慣れや日本語のうまさ、運動会でダンスのお手本を任されるなどの経験により、息子の自己肯定感が高まったような気がした。

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石森のぶ
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