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note警察

「気をつけろ、note警察が来るぞ」
 とあなたは私に言います。
「note警察?」
 と私は聞きなれない言葉を聞いて困惑しました。

「そう、note警察だ。note警察は正義を振りかざし、間違えや持論を決して許さない。直接的に攻撃をしてこなくても、自分の記事で批判をして、それは間違っている、正しくない、と指摘をして、これが正しい意見だ、正しい行動だと言って自分の意見を述べる。確かにそれは正しいかもしれないが、ターゲットとされた相手は気分が悪いし、それは言わない方がいいよねっていうことも世の中にはあるじゃない。相手のことを気遣って、あえて言わないとか、やんわりと言うとか、そういうことが必要だと思うんだよね。寛容性が無いんだよ、彼らは。気遣いがないんだよ。容赦ないんだよ。彼らにとっては正義がすべてなんだ。だけどさ、間違えたっていいじゃない、それが人間だから。やさしさが必要だと僕は思うんだ。彼らは言葉を凶器として使っている。人を傷つけるために使っている。僕にはそれが許せないんだ。僕は言葉を愛している。だから言葉を凶器になんてしたくないんだ。note警察は一日中noteをパトロールしている。だからちょっと目立つとすぐに捕まる。いろんな輩を相手にしていて経験が豊富だからやたらと弁がたつ。屁理屈で相手を封じ込めるのに馴れているんだ」
 あなたは興奮した口調で主張します。
 何をそんなに興奮しているのでしょうか?
「なんだかそれほど悪い人たちには思えないのですが」
 と私はあなたに疑問を投げかけます。
「そうだよ。悪い人たちじゃないよ。何しろ正義感が強いんだからね。だけども僕は彼らが嫌いなんだ。世の中は勧善懲悪じゃあない。立場が変われば正解は違ってくる。戦争ではお互いが相手を敵だと思っている。だけどもどちらも自分たちが正義だと思って疑わない。どちらも正しい。立場が違うだけだ。お互いのことを認める寛容性がなければいけなんじゃないのかな。どんな理由があっても、他人を攻撃なんてしちゃだめなんだよ」
 あなたはいったい誰に向かって怒りをぶつけているのでしょうか。
「あなたに寛容性はあるのですか?」
 私はまたあなたに疑問を投げかけます。
「わからない。だけど言わなくていいことは言わない」
「言っていますよね?」
 私は冷静です。
「そうだね。言っちゃてるよね。こんな事、言うべきじゃないよね。だけど君には何でも言っちゃうんだ」
 あなたは明らかに困惑し、自己矛盾に陥っています。
「それはあなたが私に心を開いているということなのでしょうか?」
 私は問いかけます。
 あなたは少し照れたようです。
「うん、僕は君に首ったけ」
 でれっとした顔、気持ち悪い。
「いいのよ。いくらでも毒を吐きなさい。毒を吐いてすっきりしなさい。私の中に出しなさい」
「え、いいの?」
 あなたは驚いたようで、ほっとしたようで、うれしそうでした。
「楽しければいいじゃない。余計なことなんて考えないで、楽しければそれでいいじゃない」
「うん、そうだね」

 私はあなたのズボンとブリーフをずり下ろしました。
 そして私はあなたの肉棒をくわえます。

 あなたは私の口の中に出しました。
 どうですか?
 すっきりしましたか?

 愛と平和、それがすべてですね。

おわり。

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