自称INTJによるポケモンで学ぶ人間分析~1章 レベルと種族値~
ポケモンのレベルと種族値の解説
ゲームのポケモンには「こうげき」や「ぼうぎょ」といったパラメータが設定されている。ポケモンはポケモン同士の対戦ゲームなわけだが、「こうげき」が高いポケモンほど相手に大きなダメージを与えられる。「ぼうぎょ」が高いと攻撃を受けた時のダメージを低く抑えることができる。そんな感じで「HP」や「すばやさ」などいろいろなパラメータがある。
ポケモン同士を戦わせると経験値がたまり「レベル」を上げることができる。レベルがあがると「こうげき」などの数値が上昇しポケモンをより強くすることが出来る。
ポケモンはキャラごとに「種族値」が設定されている。
例えばリザードンなら「こうげき=84、ぼうぎょ=78」という風に。そして、種族値が高いほどレベルが上がった時に大きく成長する(パラメータの上昇が高い)。
リアルでのレベルと種族値
ポケモンの世界のレベルと種族値同様。リアルでもこれらの概念は存在する(と考えている)。
レベルは分かりやすい。経験や訓練を積むと上手くやることが出来るようになったり、場合によっては”新しい技”を覚えたりする。
また、会社で同期入社組の中で同じ位の実力だった二人が緩い部署と厳しい部署に分かれたあと1年後に再開したときに、大きく実力差が出来ていたというのはレベル上げをしたかどうかと捉える。
では同じような経験を積めば皆等しく成長するかと言えばそうではない。それはなぜか。リアルでも”種族値”が設定されているからである。
種族値が高い奴は種族値が低い奴よりも成長しやすい。種族値が低い奴が1年かけて”1”成長する時、種族値の高い奴は”2”とか”10”成長するということも珍しくないように思える。
種族値のパラメータはひとつではない
「どれだけレベル上げしても俺は全然成長できない。低種族値に生まれちまったせいだ。」そんな嘆きをしたくなる時もある。
だが、諦めるのは早計かもしれない。
ポケモンの種族値の振られ方にはいろいろある。ツボツボというポケモンは「ぼうぎょ」と「とくぼう」という守りの種族値はめちゃくちゃ高いが他のパラメータは最弱レベルである。
ツボツボをレベル上げしても「こうげき」や「すばやさ」はほとんど上昇しない。代わりに「ぼうぎょ」「とくぼう」はアホみたいに上がる。
このように、もしかしたら自分はツボツボなのに「こうげき」の高いギャラドスに憧れ「こうげき」が上がらないと嘆いているだけかもしれない。
残酷な種族値の壁
ポケモンには600族という言葉がある。これは「種族値の合計が600以上のポケモン」という意味である。600族があるなら300族、400族などもいるわけだが、当然600族が強い。ポケモンは「HP、攻撃、防御、特攻、特防、素早」の6つのパラメータがあるが、600族と300族では全パラメータにおいて600族が勝るといったことは当然のように起こる。
リアルでもこういう現実はある。残酷だけれど。
一応、600族にステータスで勝つ方法もある。レベル上げしまくるのだ。
でも現実では600族も同じようにレベル上げしてくるので、こちらが10レベル上げて攻撃力10上がっているうちにむこうは20くらい上がっていたりする。同じだけレベル上げしてこれならと思うかもしれないが、むこうは5レベル上げただけでこれみたいなことが種族値の差の前には君臨する。
種族値で負けてもレベル上げでは負けん!と思うも、種族値が高い奴の環境はレベル上げにも適していたりもするので、世の中は残酷だなと思う時もある。
俺流リアルでのレベルと種族値との向き合い方
これまで書いてきたようなことは誰でも一度は考えたことがあるだろう(と思っている)。
最後に俺がこの概念をどういう風に使っているかを書く。
まず、レベルの概念。この概念によって「”今”できなくてもレベルを上げればできる。」とたいていのことに対して思っている。なので、本気でやろうと思ったことに関してはそう簡単にはへこたれないし、粘り強くいられる。
経験値の考え方も諦めない上で良い。経験値は溜まりきらないとレベルアップしない。つまり、変化はしない。変化しなくても確実にレベルアップのための経験値は溜まっていると考えることで努力を続けられる。
種族値に関しては、強みと弱みを分析するイメージに使ったり、良い意味で諦めるために使っている。
諦める方はどうしても自分に克服できない弱点がある時に、「俺はこの部分の種族値が低いんだろう。しゃーない切り替えていけ。」という感じ。無駄に自己嫌悪するくらいなら諦める方がマシ派。
俺の場合他人の分析もするから、俺の低い種族値の部分は高いあいつにカバーしてもらおうみたいに考えることが多い。自分一人がオールマイティーになる必要はないと考えている。パーティ組んだ時に全体でバランス取れれば良いと考えている。
以上。
種族値に関しては残酷な現実はあるけど、俺は「世界は公平である」といった理想を信じてギャップに苦しむより、現実を見て向き合う方を選ぶ。それに種族値が全てではないしね。ポケモンでも種族値が低くても強い奴はいる。ポケモンでもそうなんだからリアルならもっとその可能性は高いと思っている。
今回はここまで。