しまむらとFR(ファーストステイリング)の財務諸表を見た気づき

まず見ての感想
うちの会社の経営方針発表の場で毎年見るやつだ
です。

ほんとに今まで表の見方も分からず毎年見ていましたが今回、勉強する機会があったのでほんとに良かったと思います。

最初は単語の意味から貸借対照表(BS)損益計算書(PL)
の見方、しまむらとFRのビジネスモデルの違い、いろいろ調べた結果いくつか数字の違いからわかることが3つありました。

1.有形固定資産の違い
しまむらは23.24年とも1370億、1380億と小売業としては一般的なようです。
しかしFRは売上収益や資産の規模から考えても極端に少ないようです。
これはFRがユニクロ、GUの多くがショッピングセンターなどにテナントとして入っているのに加え、路面店に関しても建物や土地を借用しているため有形固定資産の割合が少なくなっていると考えられます。
対してしまむらは店舗の土地や建物を資産としています。

2.原価率の違い

しまむらは23.24年の売上高に対して売上原価は
だいたい、60~70パーセントにおさまっており小売業としては一般的です。
たいしてFRは21.22.23年とも50パーセント近くになっています。アパレル業としては一般的です。
しまむらの原価率はアパレル業としては高く、FRの原価率は一般的と言えます。

このような原価率の違いがなぜ出てくるのかはビジネスモデルの違いにあります。
しまむらは仕入れ型のビジネスモデルであり卸売業者から仕入れて販売する形になっているため
卸売業者に払うマージンが増えることから売上原価が高いと言えます。
FRはSPA型と呼ばれるビジネスモデルで自社で企画、生産、販売まで行っています。よって売上原価を抑えることができています。

3.負債の違い

しまむらに比べFRの負債はかなり多いことが分かります。

これはしまむらが無借金経営を行っているから。
負債には買掛債務もありますが銀行からの借入金など有利子負債は計上されていません。
一方のFRは流動負債、固定負債、買掛債務が計上されており資金調達に対する違いが負債の占める割合に反映されているように思えます。

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