命日
12月20日11時25分
父の命日
ガンと告知されてから
2ヶ月であっさり逝ってしまった
せっかちな父だった
若い時に
十二指腸も切っている
胃も半分しかない
検査はちゃんと受けてくださいと
ドクターに言われていたのに
忙しいのを理由に
体調不良を放置していた
いや、本人は薄々分かっていたのかもしれない
「自分が悪いんだから仕方ない」
告知後に父が言った言葉
病院嫌いで
ほとんど自分で(自力で)
治す人だった
80歳過ぎても
虫歯はゼロ
ホントのゼロ
虫歯で治療した事がない
「病気は口から」が口癖で
食後の歯ブラシは
毎日30分丁寧に
朝昼晩と夜
電動歯ブラシなど使わず
手でしっかり優しく
音もたてずに磨いていた
体の中で増殖するガンに
気づかなかったわけがない
突然知らされた家族は
動揺しまくりで
私は毎日泣いていた
父の目の中で育った私
なんとかならんのかと
なんで気づいてあげなかったんだと自分を責めていた
目の持ち主の父が
私の気持ちをわからないはずがない
「治療受けるよ」
自分の為ではなく
私達家族の為に選んだ治療
だって効果なんかないんだ
そんな時間は残ってない
でも、なんにもしてあげられなかったと家族が後悔しないように
効果のない治療をした
効果が現れるまで
父の寿命がない事は
分かっていたのに
副作用に苦しむ父を
毎日看病する日々
ほんとにこれで良かったのか
残された日々を
吐き気と戦う辛い日々にして
ほんとに本当によかったのか
今でもわからない
後悔もある
「これ以上は皆が大変だから病院に入る」
あんなに嫌いだったはずの病院
家族を想って
最期は病院でいいと決めた父
家族への思いやりと愛
尊敬しかない
天国はとてもいい所なので
誰も帰りたい 戻りたいと
言わないんだと聞く
きっと毎日楽しくやっているよね
ありがとう
大好きだよ
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