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トレード・シミュレーション: Luis Castillo を最大限活用するための3つの補強プラン

どうもこんばんは。

今回はLuis Castillo を最大限活用するための3つの補強プランについて考えてみたいと思います。

マリナーズは今オフの補強でSPをトレードするつもりがないことを明言し、それを「プランZ」と呼んでいました。
もっとも、この方針に厳密に当てはまるのは Logan Gilbert, George Kirby,
Bryce Miller, Bryan Woo の若手4名であり、高額な契約を残すベテランの
Luis Castillo はトレード候補になるのではないか?という見方は、オフシーズン当初からありました。

マリナーズとしては、Mitch Garver や Mitch Haniger の方を優先的にコストカットしたかったはずですが、不振を極めた両ベテランの引き取り先を見つけるのは極めて難しく、まだ本格的に衰えていない Castillo のトレードを検討するのは自然な流れでしょう。

現在、SPの価値が高騰している状況も追い風になっています。
特にMax Fried がNYYと契約したことで、FA市場に残っているのは、
QOを拒否したCorbin Burnes, Sean Manaea, Nick Pivetta, 
若いけれど故障歴が心配なJack Flaherty, Walker Buehler, Mike Soroka,
実績はあるものの軒並み30代後半のベテラン達⋯であり、
健康で実績のある30歳前後のSPはほぼ見当たりません。

そうした状況を受けて、ローテの上位を担えるSPを探しているチームはトレード市場に目を向けている段階です。
すでにSDPは今年見事に復活を果たした Dylan Cease を売りに出しているとも報じられています。
Castillo は3歳年下のCease より価値は劣りますが、Cease がボードから消えた時点で最も人気を集めるSPになり得ます。
Castillo をトレードするとしたら、そのタイミングを逃すべきではないでしょう。



前置きが長くなりましたが、具体的なトレード案を3つ挙げてみたいと思います。

PHIからAlec Bohm を獲得

Luis Castillo のトレード案1

この案でネックになりそうなのは、PHIが Bohm の代わりとなる3Bを補強できる保証がないことです。
FA市場にはまだ Alex Bregman がいますが、よほど不良債権を処分してペイロールに空きを作れるか、ぜいたく税のペナルティが第3段階を超えても構わないという許可が降りない限り、PHIは Bregman の獲得に乗り出せないでしょう。

また、そもそもPHIがCastillo を欲しがるかどうかも疑問が残ります。
PHIが求めているのはローテの下位のデプスであり、できればコストの安い投手でそれを補いたいはずです。
2026年以降を見据えて Patrick Sandoval を狙っているという動きも、その辺りの裏付けになっていると思います。

CHCからNico Horner を獲得

Luis Castillo のトレード案2

この案でネックになりそうなのは、CHCが優先的にコストカットしたいのは、Nico Hoerner ではなく、Cody Bellinger か 鈴木誠也だということです。
さらに現在は Kyle Tucker のトレードをHOUと交渉中とも報じられています。

もっとも、CHCはローテの上位を補強したいと見られてますし、
2Bに Matt Shaw, James Triantos などのプロスペクトも控えていますので、
実現する可能性はあるでしょう。

マリナーズは Castillo のサラリーを一部負担するか、またはプロスペクトを追加で要求されるかも知れませんが、例えそうなっても Castillo を出して浮いた資金を現状の補強費(約15〜20Mと予想されてます)に加えられれば、Castillo の代わりのSPと1Bを埋めるだけの資金を確保できます。


BALからJordan Westburg を獲得

Luis Castillo のトレード案3

この案は、かなり理想的です。
BALは Corbin Burnes の抜けたローテ上位を補強する必要性が高く、それでいて(オーナーが変更したとは言っても)予算が潤沢にあるとまでは言えません。
そうなると、やはりトレードによる補強が有力な選択肢になると思われます。

まだ若く、安い値段で保有できる Jordan Westburg は、通常ならばトレードしたくないでしょう。
ただし、BALはwin-nowモードの真っ最中ですし、たび重なる流出によって以前ほどマイナー資産が豊富でないものの、それでも3Bにはトッププロスペクトの Cody Mayo が控えています。

Castillo のサラリーを一部負担し、プロスペクトを差し出すのはマストだと思われますが、それでもコスパの優秀なWestburg を獲得できるのは魅力です。
しかも、Castillo を出して浮いた資金は今オフの補強の選択肢を大きく広げます。
3つの案の中で最良のシナリオだと思っています。

もし、BALが Cease の方を先に獲得してしまった場合は⋯、
SDPに Luis Arraez の商談を持ちかけてみるのはどうでしょうか?

ではまた。

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