EIFITSインタビュー「光が情報、愛が創造」
このEIEFITSインタビューが行われた2016年時点では、Dr.がTAMAZOHだったが、現在はThe SlowmotionsのDr.でもあるIZUMIになっている。
2 ndアルバム「GENETIC MEMORY」を発売したあとで、東南アジアツアー後、MNORU、T.T、SAHOに行なったインタビューである。
様々なバンドのインタビュー経験があるが、このEIEFITSのインタビューは、個人的にもかなり素晴らしいインタビューになったと思う。
Ba.MINORU君は、LIP CREAM時代に一緒にツアーを何度もまわり、ハードコアとは何かというものを目の当たりにした人物であり、 Gt.のT.Tは一緒にバンドをやっていたこともあり、EIEFITSに入ってからの違いも聞くことができた。
Vo.のSAHOちゃんも、日本のハードコアには今までなかったメロディアスなスタイルのボーカルであり、個人的に聞きたいこともあったので非常に満足の行くインタビューとなった。
掲載時の3倍強となる長さに加筆修正したインタビューであるため、前後編に分けて掲載するが、特に後編は1人の人間として心に刺さることは間違いないであろう必読のインタビューである。
それではまず前編から楽しんでいただきたい。
EIEFITS
Vo.SAHO/Gu.T.T/Ba.MINORU/Dr.TAMAZOH
インタビュー/文 ISHIYA(FORWARD)
前編
「T.T 「アイヒット」って名前で予約とったら、当日行ってみたら「アイフィッツ様」って書いてあって(笑)。」
—バンド名の意味は?
MINORU ずっとバンド名をつけてなくて、ライブも決まりかけたときに「バンド名つけなきゃ」ってことになって、ヘラブナ釣りの例会っていうのをやったときに、予約名が必要だったんだよ。
T.T 釣りをやってると魚の目玉に針がかかることがあって、それを「アイヒット」って言うんだけど、「アイヒット」って名前で予約とったら、当日行ってみたら「アイフィッツ様」って書いてあって(笑)。
—それでアイフィッツなの?(笑)。EYEFITSだったのがEIEFITSになったのは?
MINORU それはロゴから入っちゃったんだよ(笑)。元々意味ねぇんだよ。ない(笑)。
SAHO MINORUさんが、LIPCREAM(1984年結成の日本を代表するハードコアバンド)のライブで名古屋に行く新幹線の中で「これがイイんじゃないか」っていうロゴを殴り書きで持ってきて「んじゃそれでやろうか」つったら「あれ?ちょっと待って!IとFでEYEFITSじゃおかしいよ」って。それじゃそもそも目という意味の英語EYEっていうのはとんがってて嫌だからEIEにしようって。
T.T EYEにすると、意味がなんとなく決まっちゃうからEIEにした方が何だかよくわかんないし。
SAHO でもその後日談で、黒人アーティストとかは英語を自分でつくるじゃん。LOVEだったらLUVとか。そういうのでEIEFITSもEIEでアイと読ませようってこじつけたの(笑)。それで一件落着した感じはある。
—んじゃバンド名に意味はないのね?
全員 ないないない。
—このバンドをやろうと思ったのはなんで?
T.T たぶんアフターヘラ(ヘラブナ釣りの後の呑み会)のときに(笑)。
SAHO そもそも、この3人(MINORU、T.T、 SAHO)がヘラブナ釣りやってたから。
MINORU 厳密にちゃんと言うと、俺がCOLORED RICEMEN(LIP CREAM解散後Ba.MINORUとOUTO解散後のVo.ブッチャーなどで1990年代後半に始めた東京のハードコアバンド)をやめたわけよ。
30年以上に渡るバンド活動とモヒカンの髪型も今年で35年目。音楽での表現以外に、日本や海外、様々な場所での演奏経験や、10代から社会をドロップアウトした視点の文章を雑誌やWEBで執筆中。興味があれば是非サポートを!