ISHIYA私観ジャパニーズ・ハードコア30年史外伝〜「失った右手が掴んだもの」マサミ伝第2章〜#5 GHOUL結成
「#5 GHOUL結成」
新たにBEAR BOMBという友ができ、ほぼいつも一緒にいるようになったマサミは、ついに自分のバンドであるGHOULをスタートさせることとなる。
THE TRASHをクビになりバンド活動をやっていなかったマサミが、毎週のように遊んでいたBEAR BOMBとバンドを始めるのは必然だった。
マサミとBEAR BOMBのトロージャン姿は、当時パンクスたちの憧れの存在であり、筆者も当時原宿に行くと、いつもこの2人を見かけては「いつかあんなかっこいいトロージャンにしたい」と思っていた。
個人的に筆者もトロージャンなので細かい説明をすると、マサミは眉毛のない前髪まで立てるタイプのトロージャンで、BEAR BOMBは眉毛があり、前髪を垂らした立て方をするタイプで、2人並んでいると、もうそこはまるで日本ではないかのような雰囲気が漂っていた。
こんな2人が始めるバンドであれば期待せずにはいられない。しかしGHOULのメンバーは、まだマサミとBEAR BOMBの2人である。そこでメンバーを探すことになった。
30年以上に渡るバンド活動とモヒカンの髪型も今年で35年目。音楽での表現以外に、日本や海外、様々な場所での演奏経験や、10代から社会をドロップアウトした視点の文章を雑誌やWEBで執筆中。興味があれば是非サポートを!