ISHIYA私観ジャパニーズ・ハードコア30年史外伝〜「失った右手が掴んだもの」マサミ伝〜#4 幼少期の実家全焼事件
「#4 幼少期の実家全焼事件」
常人であれば緊急入院・手術などが必要な状態であったにも関わらず、ステージに立ったマサミだが、肉体的にもそうであるが、なぜそこまでの強靭な精神力を持っていたのだろうか。
友人たちといるときには、ほとんど寝ることもなく酒を飲み遊びまわるタフさも尋常ではなかったが、大人になってからのマサミという人間の形成には、幼少期から少年期の経験が色濃く関わっているはずである。
幼少期に右手を失ってしまうなどという、充分すぎるほどの過酷な経験があるが、それ以外にもマサミは幼少期から少年期にかけて、過酷すぎる経験をしていた。
どんな人間でも、その人間なりの過酷な経験はあるものだが、決して自らの経験と比べろと言っているわけではない。マサミという人間を知るためには、物心がついた頃の事実を記しておくことが必要不可欠である。
30年以上に渡るバンド活動とモヒカンの髪型も今年で35年目。音楽での表現以外に、日本や海外、様々な場所での演奏経験や、10代から社会をドロップアウトした視点の文章を雑誌やWEBで執筆中。興味があれば是非サポートを!