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#15 終わりと始まり
人物、バンド名等説明
・ ENGLISH DOGS:1981年にイギリスで結成されたHARD CORE PUNKバンド。PUNKとメタルのクロスオーバーの先駆け。DISCHARGE解散後のイギリスHARD CORE PUNKシーンを、牽引したバンドのひとつ。
・ BROKEN BONES:1983年に、DISCHARGEのギタリストであるBORNESが結成したHARD CORE PUNKバンド。実弟のTEZも加わり、メタリックなHARD COREサウンドを聴かせた。
・ 別宮さん:高円寺にあったレコードショップBOYの当時の店長。
・ EXTINCTION OF MANKIND:1992年に結成されたイギリスのクラストコアバンド。現在ではmotörheadの影響があるサウンドを聴かせる。
・ KING CRIMSON:1968年にイングランドで結成されたプログレッシブ・ロックバンド。
・ JUDGEMENT:BASTARD解散後の1995年頃、ギタリストのZIGYAKUとベーシストのIIZAWA、CRÜCKのボーカルNORI、DEATH SIDEのドラムMUKA-CHINで結成した日本を代表する HARD CORE PUNKバンド。
#15 終わりと始まり
DEATH SIDEの、海外レーベルDEVOURから発売された2nd 7インチシングル「THE WILL NEVER DIE」は、かなり乗り気で話を進め、レコーディングもスムーズにいったと思う。シングルと言いながらも3曲入りで、A面を「THE WILL NEVER DIE」のみにして前面に押し出した作品だ。
確かこのシングルに入っている「SOW THE GRASS SEEDS」の歌の入れ方で、初めてCHELSEAから認めるような言葉を言われたと思う。 しかしそれがまた腹が立つ言葉だった。
「お前にも考える頭があるんだな」
もう少しマシな言い草があるだろう。カチンときたが、確実にCHELSEAの予想を良い意味で裏切った、悔しさ混じりの発言であることはわかったので、俺としてはほくそ笑むだけで、何の返事もしなかった。
このシングルのアメリカ発売によって、DEATH SIDEの知名度が海外で浸透して行く。
ここでアメリカツアーをすればスムーズにいったかもしれない。しかし、なぜか俺たちはイギリスへコンタクトを取った。今考えれば完全に間違えている。今考えなくても間違えている。どうしてこう頭が悪いのか。
なぜイギリスにしたのか?記憶の中にあるのは、俺とCHELSEAはふたりとも、アメリカよりもイギリスやヨーロッパのHARD CORE PUNKバンドが好きだった。
ふたりともDISCHARGEを基本に、俺はCHAOS U..K.を筆頭にしたノイズコアが大好きで、CHELSEAはENGLISH DOGSやDISCHARGEのギタリストBONESがかなり好きで、BROKEN BONESも大好きだった。アメリカにもいいバンドやカッコいいバンドはたくさんあるが、ふたりがルーツと感じているイギリスへ行きたくて仕方なかったのだと思う。
30年以上に渡るバンド活動とモヒカンの髪型も今年で35年目。音楽での表現以外に、日本や海外、様々な場所での演奏経験や、10代から社会をドロップアウトした視点の文章を雑誌やWEBで執筆中。興味があれば是非サポートを!