ISHIYA私観ジャパニーズ・ハードコア30年史外伝〜「失った右手が掴んだもの」マサミ伝第2章〜#2 THE TRASHデビュー前夜
「#2 THE TRASHデビュー前夜」
OUTSIDERの録音が行われた新宿ロフトでの消毒GIG 2 DAYSだったが、この日のあとにもハードコアパンクのライブはあったのだが、82年の終わりにはロフトでのライブができなくなってしまう。
当時のロフトといえば、アンダーグラウンドバンドたちに門戸の広いライブハウスであり、様々なバンドが出演し、アンダーグラウンドのバンドにとって、ロフトは登竜門的な存在のライブハウスであった。それまでにも自殺やBODIE、ザ・スターリンやじゃがたらなども出演していたが、じゃがたらとザ・スターリンは出入り禁止になっている。
実際筆者も初めてロフトに出演したときには「やっとロフトに出られる」と、一種の高揚感的なものはあったし、現在活動するバンドでもロフトに出演することは、ある種のステイタス的になっている部分もあるのではないだろうか。
そのロフトでライブを続けていたハードコアパンクであるが、それまでにもロフトとは様々な軋轢があったという。
30年以上に渡るバンド活動とモヒカンの髪型も今年で35年目。音楽での表現以外に、日本や海外、様々な場所での演奏経験や、10代から社会をドロップアウトした視点の文章を雑誌やWEBで執筆中。興味があれば是非サポートを!