ISHIYA私観ジャパニーズ・ハードコア30年史外伝〜「失った右手が掴んだもの」マサミ伝〜#9 ディスコからライブハウスへ
「#9 ディスコからライブハウスへ」
マサミとは新宿のトラッシュ、ツバキハウスのほかにも、六本木にあったクライマックスというディスコで出会った人間も多かった。クライマックスは港区西麻布霞町のオリエンタルビルにあったディスコで、クライマックスに通う人間の中に、のちにマサミ、ヒロシ、ジムとTHE TRASHを結成するマーチンがいた。
高知から上京したマーチンは、先に上京していた地元の友人であり、のちにTHE TRASHに加入するヒロマツと共にクライマックスに遊びに行くようになるのが1980年春ごろの話である。
この頃すでにマサミやヒロシはクライマックスにも遊びに行っていたが、マーチン、ヒロマツとは行き違いのような状況だったのか、半年ほどの間出会うことがなかった。
先に上京していたヒロマツはトラッシュには行ったことがあるようだったが、マーチンはクライマックスで遊んでいたようで、トラッシュには行っていなかったのもマサミ、ヒロシと出会わなかった要因の一つではあるだろう。
そしてそろそろ81年を迎えようとする80年の秋頃、マーチンとマサミ、ヒロシが出会うこととなる。
30年以上に渡るバンド活動とモヒカンの髪型も今年で35年目。音楽での表現以外に、日本や海外、様々な場所での演奏経験や、10代から社会をドロップアウトした視点の文章を雑誌やWEBで執筆中。興味があれば是非サポートを!