見出し画像

シャドウ・ボクサー

こんにちは。遺失物です。

二度目の note アカウント作成です。名前を遺失物としたのは、このアカウントの真の目的のためで、私はここで「遺失物」という小説を書いているのです。しかし、事情により公開の設定をすることが出来ないのです。ここで公開するものとしては、アカウントの第二の目的である随想録のたぐいです。

note は、一度退会していました。ウェブ上で文章を書くことに空しさを感じたからです。note 世界の共通通貨ともいえる「スキ」をいただくことは嬉しかったです。フォローしてくださる方も、スキを下さる方もいて、私の note 生活はささやかながらも楽しいものでした。

しかし、このまま記事を書き続けることが、どこにも繋がらないのだということに気がつく時が来ます。他の方々との「スキ格差」がなおさら拍車をかけます。自分はただ、書くことが好きなだけだったのに、note 世界のルール上で勝負したくなってしまう、スキが多くても少なくても関係ないやと思っていたのに、やはりスキが少ないと書いた達成感とは別に、根拠不明の空しさが入り混じってくるのでした。

それで、自分のやるべきことを整理した結果、note は撤退することになったのですが、このたび、再開することにいたしました。

それは、小説を書いたり、そのほか書くという行為全般を行っていくなかで、note の機能に再び魅力を感じたからです。周知のとおり、頭の中のことを文字に書き起こすことによるメリットは大きなものがあります。しかし、それはメモ書き程度の話なので、基本的に、コンテンツとしての価値はありません。以前の私は、「そういうものはダメだ」と思っていたのです。すごいライターさんの記事を読むと、自分の文章が情けなく思えていたのです。

今回、note を再開しようと思ったのは、それでも文字をアウトプットしようと思えたからでした。ここに書くものは完成品でなくていい、むしろ、完成品を目指さない方がいい、ただシャドウ・ボクシングのように書けばいいんだと、そう思ったとき、note がベストなツールになる気がしたのです。

私ははずかしながら、人の目があった方がより頑張れます。受験勉強のときも自習室に通って、誰かの鼻をすする音やえんぴつがトントンいう音の中で勉強するのが好きだったし、気合いを入れた作業をするときは今でもスタバとかに行きます。

note だってそれと同じで、となりの席の人と会話をすることもないし、お互いの行動について本気で批評しあうこともありません。それでも、私たちは時間のような、空間のようなものをやんわりと共有して、お互いにエールを送り合っているのだと思います。

それでは、ここでシャドー・ボクシングをしていますので、ときどきのぞいて下さり、そっと声援を残していただけると幸いです。

遺失物

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集