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家族葬費用の相場を探る
ここ数年ではコロナの影響もあり家族葬が増えていますが、実は家族葬とは比較的最近できた新しい葬儀の形で葬儀社によりその内容が異なることが少なくありません。
ですから家族葬と一口に言っても、葬儀社により元々の条件が違うことから費用に差が出てしまいます。
ここではおおよそ10人程度より少ない人数で行う家族葬の費用を知るために、費用の差を生む原因などを交えながら探ってみます。
まずはじめに、大雑把な費用感を述べると10人以下で行う家族葬の場合の費用は15~100万円くらいとなります。
6倍以上も違う価格では相場も何もないと思われるでしょう、その理由は家族葬の費用が決まるのは「人数」ではなく「内容」が重要だからです。
逆に言うと内容が同じなら多少人数が前後しても大きな費用の差にはならないということにもなります。
では、なぜ人数よりも内容が費用に影響するのか。
そもそも家族葬とは
基本的な意味合いは葬儀社や地域により異なるとは思いますが、昔から言われる密葬に近い内容となります。
例えば有名人逝去についての記事等で”密葬を行い後日お別れ会”といったような行がありますが、それに類似した家族・親族を中心とした小さな葬儀を指します。
近年同時多発的に生まれた家族葬という言葉の意味は、基本的には密葬と同じ様に極近しい少人数でのお葬式を意味します。
そして現在では家族葬というカテゴリの中にもいくつかの様式があり、その内容は葬儀社によって異なります。また名目上家族葬ではあるが、故人様の人脈やお付き合いにより100人近くが参列する規模の大きな家族葬となるケースも少なくありません。
基本的な家族葬の意味合いを前提にすると、参列者の多寡による返礼品や通夜振る舞いなどのお料理の数が異なることが費用の差異になるくらいです。
では費用の違いを生む内容とはどのようなものでしょうか。
一般的な家族葬
普通に家族葬と言えば、従来の通夜・告別式を少人数で行うものを思い浮かべる方が多いでしょう。
少人数なので式場が小さくて済み、祭壇も小さめのものを使うことが少なくありませんのでその分通常のお葬式より費用が下がります、祭壇は白木か花祭壇かで費用が変わってくる他、こうした装飾全般に宗教者へのお布施や戒名にかかる費用また、参列された方への返礼品やお料理にの有無などで費用も変わってきます。
これらの有無や価格差によって総額が変わりますが、その内容=費用に火葬場の利用料などを加えたものが一般的な家族葬の費用となります。
式の流れは一般的な葬儀と大きな違いはなく、通夜・告別式から火葬場へといった流れになります。通夜から行う場合は概ね10人以上、20人程度の参列になることが多いようです。
ホームページでもチラシなどでも「家族葬〇〇万円」という表記がありますが、葬儀社によっては祭壇や最低限必要なのに入れていないモノ・コト抜きの価格などで表記されることが少なくありません。
式場や設えの他、棺など全てが入った料金かどうか、判らないことはしっかり葬儀社に聞いて確認をすることをお奨めします。
ただ万一の際はとても慌ただしくなり料金が適正か確認できる時間は限られます。終活の一環として事前相談をして葬儀社や依頼内容を予め決めておくことをお奨めします。
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近しい人のみ故可能な一日葬(一日家族葬)
一日だけの葬儀=通夜を行わず告別式のみ行うものです。
葬儀社により呼び名は異なりますが、一日葬か一日家族葬で話は通ります。普通に執り行う家族葬とは式場や祭壇など設えに大きな違いはありません、通夜がない分参列者の数は少なめに、特に親族外の方の参列は少なくなるケースが多くなります。
通夜を行わないので式場や葬儀社への費用が下がるのと通夜振る舞いが不要、お布施も告別式分のみとなるのでその分通夜ありのものと比べ費用が下がります。
参列人数は近親者のみ10人前後から20人未満のことが多いようです。
簡単なお別れのみで済ます火葬式
これは葬儀社によって「お別れ式」など呼び名が異なったり、後述する直葬と混同して使われるのでその内容確認に注意が必要です。
一般的な火葬式の内容は、通夜はもちろん告別式も行わず式場の面会室などで最後のお別れ/お別れ式を行うことで告別の儀とするものです。
告別式すらないものですがお別れの際、宗教者を呼んで読経を行うケースもあります。基本的には葬儀社の式場や公営斎場の面会室などを利用し短時間(15分から1時間程度、斎場・式場により異なります)で棺へのお花入れや最後のお別れを行い、火葬場へと向かうといった内容になります。
宗教者を呼んだ際はそれほど広くない面会室などで読経と焼香台での焼香をするプランもありますが、祭壇などの設えはないので告別式を行う葬儀と比べると費用は大きく下がります。
宗教者を呼ばず焼香もなければ面会室の利用料とお別れのための多少の設えなどの費用と、基本的な最低限のお迎え・ご安置・搬送と、棺や骨壺など最低限必要なものまた、返礼品があればその費用に火葬にかかる費用の合計が費用総額となります。また特に戒名をいただく場合は、別途その費用も加算されます。
宗教者を呼んで読経をしていただいたとしても基本的には数名、多くて5~6人程度でのお別れとなるケースが多いようです。
一番シンプルな直葬
直の字のごとく、ご安置からそのまま火葬場へ搬送(直行)するプランで、葬儀社によってはこれを火葬式と呼ぶこともあります。
一切式を行わずお迎え・ご安置・搬送などの他火葬のみなので火葬式と呼ぶのかもしれませんが、どちらかというと直葬と呼ぶ葬儀社の方が多いようです。
納棺・火葬に必要な最低限のものにお迎え・ご安置・搬送という最低限の流れ(内容)となり、人数的には1~5名様程度のことが多いようです。
埋葬に際し戒名をいただく場合は別途宗教者の方から頂くようになります。
内容以外での費用の差
葬儀内容や参列人数以外の要因でも費用に差は出てきます。
これまで葬儀費用の全国平均は122万円程度と言われていました。
また家族葬の全国平均は100万円程度と言われていますが、100万円の家族葬がどのご家族にも適正かどうかはまた別の話です。
では表向き同じ内容で費用に差がでるのは何故でしょうか。
葬儀社が違えば差が出てしまう
近年では1日1組限定とした家族葬ホールや、民家の様に改装した葬儀ホールで通夜から告別式を親族のみでゆっくり過ごす家族葬を中心にした葬儀社も増えています。
大手と小規模の葬儀社、ビルと一軒家、サービス内容の差別化や設備が異なるなどといったことが葬儀社により差ができる主因です。
なんだかんだ地代・家賃やその維持費など、見積もりのどこかしらにそれらは乗っかっています。大きなホールで小さな家族葬を行うのは合理的ではありませんね。
葬儀内容と人数以外によって料金が変わるサービス
葬儀施行時には必ず料金がかかる部分とそうでない部分とがあります、葬儀社・式場によりそうした部分が異なることがあるのでよく確認することが必要です。
ただ万一の際に数社に相談し比較検討をする時間は長くありません、例えば病院でお亡くなりの場合病院の霊安室に安置できるのは30分程度です。ですからここでは終活の一環として葬儀社へ事前相談を行い、ご家族・ご親族へ予め相談し伝えておいたり「万一の際はこちらへ」とエンディングノートへ記載しておくことをお奨めします。
式場や控室に安置設備
式場や控室は利用料金が予め決まっていると説明をされる場合が多いのですが、部屋の大小や部屋の設備内容によっても利用料金が変動することがあります。
祭壇費用も固定料金ではない場合が殆どで、近年では祭壇にも様々な種類がありますが、祭壇の種類によっては花飾りや装飾品のオプションを付けなくても納得・満足されるものも存在します。また、白木祭壇であっても喪主花などの種類・量によって費用は変わってきます。
例えば公営斎場の白木祭壇なら数千円からで間に合いますが、葬儀社の用意する花祭壇は大きさ=花の量となり数万~十万を超えることも珍しくありません。
近年は安置設備のある葬儀社の葬儀ホールが増えてきました、また公営斎場にも安置設備のあるところが殆どです。ご安置はご自宅か前述したホール・斎場の安置室へとなりますが、葬儀日程や火葬場の混雑状況により何日かご安置を依頼しなければならないことがあります。葬儀社の安置室の場合、葬儀社によりますが何日まではプラン料金内という場合が少なくないようです。公営斎場は基本的に24時間毎費用が発生します(公営斎場の場合火葬場への移動の負担がなくなるなどのメリットもあります)。
参考:千葉県公営斎場/火葬場ナビ
会葬御礼品・香典返しの種類や内容
家族葬の場合香典を受け取らずに、会葬お礼品だけを用意するご家族も増えています。
特に身内だけなど参列者との親交が深い場合は、葬儀社に依頼せずご遺族様で準備をする方がより心のこもった品を渡せると考えるご家族もいらっしゃいます。
また一口に会葬御礼品や香典返しといっても700~5,000円と非常に価格帯が広いため、数が多くなれば費用が嵩むのはもちろんですが、少数の場合でも高いものを選ぶのと安価なものを選ぶのとでは全体の費用に与える影響は小さくありません。
通夜振る舞いと精進落としなどの会食
葬儀の後に行う会食を仕出しでの注文を取るのか、省略するのかで金額は大きく変わります。
例として、通夜振る舞いはお一人あたり2,000円~3,000円程度となることが多いようです。
家族葬では人数が少ないためオードブルを持ち込む場合や、近隣で外食されるケースもあるほか、会食を省略する場合はお弁当を持って帰ってもらうことで代わりにするなど、選択肢は多くあります。
家族葬を検討する際抑えておきたいポイント
「家族葬を検討する」というよりも「どんな葬儀を行いたいか」を考えることが大切です。その中でも葬儀社に全て任せてしまうと費用が大きくなることが多いので注意が必要です。
まずどのような葬儀にしたいのかできるだけ明確に、葬儀のイメージでも雰囲気でもいいので葬儀社に話しましょう。その中で宗教宗派、場合によっては無宗教というケースもありますがここは葬儀全体の基となるので最優先で伝えましょう。
それとおおよその参列者人数なども分かる範囲で伝えると、葬儀社も式場や設えに備品などのプラン提案がしやすくなります。
葬儀規模(参列者の人数)と華やかさは同じではありません、10人程度の小規模の葬儀でも華やかな葬儀で送りたい、(参列者は数十人は来そうだが)飾りや返礼品は最小限に抑えて静かに見送りたい、家族だけで見送るので祭壇はなくてもよい等ストレートに話してみるのが良いでしょう。
また提案された際には分からないことは素直に分からないと伝えることも大切です。
情報収集・事前相談
前述していますが改めて。
例えば病院の霊安室に安置できる時間は30分程度のところが殆どです。
ですから場合によってはその時間で葬儀社を決める必要が出てきますが、突然の悲しみの中で複数の葬儀社をあたって、もちろん大まかな葬儀プランくらいは話す必要もあります。
葬儀を終えて納得・満足の行くお別れ・お送りができるかは分かりません。えてして葬儀社の提案通りに進めて高額な葬儀費用を請求される、そんなご遺族は少なくないのです。
ですから健康なうちに、葬儀社の情報を集め事前相談を行い葬儀のカタチ・内容とその費用から決めておくことをお奨めします。一社に絞る必要はありません、資料請求などから数社に絞り事前相談を行い更に絞り込んだ1~3社程度をエンディングノートなどに(終活の一環として行う場合は)書き留めておくことでご葬家の負担が軽くなるのです。
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家族・親族や親しい友人に了承を取る
葬儀に対する価値観は人によって違います。
華やかできらびやかな葬儀が弔いになると考える人もいれば、静かにお別れをと考える人もいます。
家族・親族だけで見送りたい、参列を断りたいまた、無宗教葬や故人様の人柄に合った葬儀にしたいなど、内容を一般的な葬儀とは違うものにといった場合は、事前に声をかけておくことでトラブルを防ぐことが出来るでしょう。
株式会社いしとも
いしともの家族葬