ウサギのことわざで真っ先に思い浮かぶものは、
二兎を追う者は一兎をも得ずではないでしょうか。
実はこちらの「二兎を追う者は一兎をも得ず」は西洋のことわざが翻訳されたもので、日本人にもなじみ深いウサギを例えにしていたからか急速に広まり、元々同じ意味を持つことわざ「虻蜂取らず」を凌駕し現在に至ります。
ウサギが虻と蜂を駆逐する、食物連鎖を考えれば妥当な流れですが絵面を想像すると結構シュールです。
そんな日本人に大人気のウサギさんなら、ことわざが他にもあるだろうと調べてみたらやっぱりありました。
一挙にご紹介します。
兎の登り坂(うさぎののぼりざか)
「兎の上り坂」とも書きます。
脱兎の勢い(だっとのいきおい)
由来は孫子の兵法の一つ『孫子・九地』の「始めは処女の如く、敵人戸を開く。後は脱兎の如く、敵拒ぐに及ばず(始めは処女のように慎み深く、後は脱兎のように素早く攻撃すれば、敵は防御できない)」から。
兎のひり放し(うさぎのひりはなし)
お食事中の方ごめんなさい。
兎の耳(うさぎのみみ)
ウサギ耳を付けた古畑任三郎や杉下右京を想像してはいけません。
兎に祭文(うさぎにさいもん)
由来からすると「馬の耳に念仏」よりは「宝の持ち腐れ」のほうが同義語になりそうです。
兎波を走る(うさぎなみをはしる)
まさかのダブルミーニングです。
ウサギはイメージしやすいからか、「兎」が含まれることわざが予想外に多かったので前後編二つの記事に分けさせていただきます。
今も昔もウサギは大人気です。