![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/97229830/rectangle_large_type_2_7d9fa14ee53a4d0df1c22559d710e9b3.png?width=1200)
ポイント・ネモ
世界で一番陸から遠い場所。
それが『ポイント・ネモ』です。
![](https://assets.st-note.com/img/1675501867055-5igJQxQzGk.jpg?width=1200)
場所は南半球の南大西洋上”南緯48.89度、西経123.45度”。
最も近い陸地、というか島からの距離は約2,690km。
北海道から沖縄までの距離が約2,500㎞らしいので、それよりも長い時間をかけないとたどり着けません。
「到達不能極」の一つですが、物理的に行けない場所というわけではなく、あくまで”海上で最も陸から遠い点”ということなのでオカルト的な場所ではないです。残念。
『ネモ』はラテン語で「誰でもない」という意味であり、そこから『ポイント・ネモ(誰もいない)』と名付けられました。
もちろん『ネモ』と言えば「機動戦士Zガンダム」に出てくるモビルスーツ……ではなく、ジュール・ヴェルヌの小説『海底二万里』に登場するネモ船長のことです。残念。
見渡す限り海・海・海と、まわりが海だらけで「海の砂漠」とも称される『ポイント・ネモ』にはもう一つの別名があります。
それは「人工衛星の墓場(スペースクラフト・セメタリー)」。
読んで字のごとく、この海域には役目を終えた人工衛星が数多く眠っているそうです。
地表の七割を占める海。
さらにその海の中でも最も陸地から離れている場所である『ポイント・ネモ』。
人工衛星を安全に落とすにはうってつけの場所なのでしょう。
2018年までに250-300機に及ぶ人工衛星の破片が水没していると見られ、同年4月には中華人民共和国の宇宙ステーション「天宮1号」も加わった。過去最大の落下物は、2001年に落下したロシア(ソビエト連邦)の宇宙ステーション「ミール」であり、大気圏突入前の重量は約120トン。2030年に運用終了、2031年1月には落下を予定されている国際宇宙ステーションは約420トンあり、落下プログラムが順調に行われれば、ミールの記録を上回ることになる。
実は海の底で人工衛星が密かに生きていて人類への復讐を計画し、自分たちのパーツを組み合わせて潜水艦を建造。
その名は「ノーチラス」!
……とかだったら恐ろしいですがちょっとワクワクします。
まあ、そんなことはないですよね。残念。