『タケコプター』は元々違う名称だった!?
「空を自由に飛びたいな~♪ ハイッ」
のあとに続くドラえもんの秘密道具と言えば『タケコプター』ですよね。
秘密道具の中でも1、2を争う知名度の『タケコプター』。
手軽に飛行できる便利さから、漫画・アニメ・映画とすべてにおいて頻繁に登場します。
もっとも、映画版では物語の都合上、電池が切れたり故障したりと活躍する場面は少ないですが。
そんな『タケコプター』。
連載開始初期は名称が異なっていたことをご存知でしょうか?
我が家にある、年季の入ったドラえもん第1巻で確認してみましょう。
第1話「未来の国から はるばると」から早くも登場。
その名は『ヘリトンボ』。
この時点では頭につけずに背中につけています。
第2話「ドラえもんの大予言」で現在の頭につけるスタイルになります。
でも名称はまだ『ヘリトンボ』。
ではいつから『タケコプター』に変わったのか。
それは、「テレビ朝日版アニメが始まるタイミング」というのが有力とされています。
理由は単純で、「『ヘリトンボ』だと聞き取りにくいから」とか。
現在では幻とされる日本テレビ版アニメでは『ヘリトンボ』で統一されており、もしかしたらその時に視聴者からのご意見があったのかもしれません。
以降、原作漫画でも『タケコプター』に順次統一されていったそうです。
『ヘリトンボ』から『タケコプター』へ。
どちらも「ヘリコプター」と「タケトンボ」を組み合わせた名称ですが、全然印象が違いますよね。
私としては『タケコプター』に変更して大成功だったと思います。
最後が「ボ」よりも「ー」のほうが子供は好きなんじゃないでしょうか。
これからドンドン忘れ去られていくであろう『ヘリトンボ』。
ドラえもんのトリビアとしてたまには思い出してあげてください。