見出し画像

日本以上に海外で人気のあるアニメ

『おぼっちゃまくん』のアニメがインドで大人気と聞いてびっくり仰天。

『おぼっちゃまくん』は小林よしのり原作の下ネタたっぷりハイテンションギャグ漫画。もちろんアニメも現代では再放送ほぼ無理というぐらいの攻めすぎなもの。

私が勝手に抱いていたインドのイメージと『おぼっちゃまくん』のハチャメチャな作品像が全然結びつきませんでした。

悠久の流れを讃えるガンジス川にいだかれた国、インド。
それぞれの宗教を大切に護り神々に祈りをささげる……

そんな人々が「おはヨーグルト!」とか「ともだち〇こ!」とか叫びあう姿は想像できません。

しかし、歌い踊るゴージャスな映画のワンシーンが脳裏をよぎりました。
そういえばインド映画ってかなりハチャメチャでした。
すべてではないでしょうがボリウッドものはハイテンションムービーというイメージがあります。

あれ? 意外とインドと『おぼっちゃまくん』て相性抜群?
もうすぐ中国を抜いて世界一の総人口となる予定のインドで人気となれば、文字通りの覇権アニメになってしまうかもしれません。
なんてこった……。

本来なら日本のアニメが海外で人気と聞けば喜ぶべきことですが、はたしてこれは素直に喜んでいいものやら悩ましいです。


もちろん胸を張って「日本のアニメ」ですと言える日本以上に海外で人気のある作品もあります。

『UFOロボ グレンダイザー』

永井豪原作の「マジンガーZ」「グレートマジンガー」に続くシリーズ第三作目。

日本では「マジンガーZ」の方が知名度が高いと思いますが、フランスでは「グレンダイザー」が圧倒的大人気。
ちなみにフランスでは「ゴルドラック」。

その人気の高さは、2021年には誕生46周年記念イベントまで開催されるほどで、しかも2023年にフランスのゲーム会社制作のゲームが発売予定です。

何故にマジンガーじゃなくてグレンダイザー? と思いましたが、

マジンガーZ放送終了後の日本でグレンダイザーをたまたま目にした配給会社の関係者がフランスに紹介。78年から放送が始まると、当時は放送局数が少なかったこともあり、圧倒的な視聴率を獲得したという。

https://www.tokyo-np.co.jp/article/135224

つまり単なる偶然とのこと。
もし目にしたのが違う作品だったら歴史は変わっていたのかもしれません。


『銀牙-流れ星 銀-』

週刊少年ジャンプで連載されていた高橋よしひろ原作漫画のアニメ。
犬が主人公のバトルものという空前絶後の作品。敵は熊。

ではどこで人気かと言うと、それは北欧のフィンランド。
何故にそのような国で? という疑問に対する、フィンランドの『銀牙-流れ星 銀-』ファンクラブの方の回答は、

1つ目は、作品の世界観がフィンランドとマッチしていること。雪などの自然の景色はもちろん、国民的な犬ともいえる熊狩りの猟犬、カレリアン・ベア・ドッグと主人公の「銀」が似ていることもあり、自然とハンティングというストーリーがスッと入ってきたという。
2つ目は、エキサイティングな戦いのシーン。子供が観やすいように暴力的なシーンの多くはカットされているが、戦闘シーンはしっかりと流したそうだ。すると、他のアニメにはなかった迫力のある戦闘シーンに魅了される子供が続出。「このアニメはすごい…」と口コミで話題になった。
そして最後の3つ目が一番重要で、フィンランド人が大切にしている言葉「SISU」(困難な状況でも決して諦めない不屈の精神という意味)と作品のテーマが似ていること。

https://sirabee.com/2020/12/31/20162479974/2/

なんとフィンランドの国民性とマッチするとは。

ちなみに一説では、ドラえもんやワンピースはもとよりジブリ作品よりも知名度は上とか。
本場である日本での知名度ははたして……。


『おぼっちゃまくん』『UFOロボ グレンダイザー』『銀牙-流れ星 銀-』昨今日本では知らないアニメファンのほうが多そうな三作品。
もしもインド・フランス・フィンランドの方とお会いする機会があれば話題に上るかも。
そんな時のためにもチェックしておいたほうがいいかもしれません。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?