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『バーベンハイマー』とは何ぞや?

『バーベンハイマー』をご存知ですか?

現在twitterもといXで絶賛大炎上中のネットミームです。

と言っても、最初から問題になっていたわけではなく、むしろ好意的な言葉でした。

順を追って説明しましょう。

そもそも『バーベンハイマー』という言葉はアメリカで同日に公開された映画「バービー」と「オッペンハイマー」を組み合わせた造語です。

スーパーマリオブラザーズ以降、いまいちヒットに恵まれなかった映画業界においてようやく訪れた二つの大ヒット作品。
両方とも観たという人々の間でいつしか生まれた『バーベンハイマー』という言葉にメディアが乗っからないわけがありません。

しきりに『バーベンハイマー』ブームを煽りまくり、トムクルーズを始めとしたスターたちも「両方観たよ」と加速させます。
そこまでなら特に問題はなく、むしろ盛り上がって良かったと好意的でした。
日本ではこれから公開される「バービー」も期待できますし、公開が未定の「オッペンハイマー」も上映が決まるかもしれません。

しかし、盛り上がると洋の東西問わず出てくるものがあります。
それがファンアートもしくはコラ画像と呼ばれる有志が作成した画像。
『バーベンハイマー』を表すべく、「バービー」と「オッペンハイマー」を融合させた画像がtwitterもといX上に次々とアップされていきました。


いろいろな『バーベンハイマー』の画像

映画「バービー」のイメージカラーであるピンクのキノコ雲。
日本人としては受け入れがたいものがあります。

「これは酷い」という日本人に対し、多数のアメリカの意見は「あくまでジョークでしょ?」と平行線な現状。
もちろんアメリカ人の中にも怒りを表明してくれている方もいらっしゃいます。

これだけでも大問題だと思いますが、こういったツイートにまさかの「バービー」の公式アカウントがご丁寧に「忘れられない夏になりそう」とハートの絵文字付きで反応。
さすがにどういう神経してるんじゃいと大炎上。

ワーナーブラザースジャパンが謝罪文を公表する事態になりました。

これを受けてワーナー・ブラザース本社は8月1日、CNNに寄せた声明で「無神経なソーシャルメディアの投稿を遺憾に思います。スタジオとして心から謝罪します」と表明しました。

でもこれあくまでマスコミ向けのメッセージなんですよね。
問題の発端となったtwitterもといXではいまだに何の発表もありません。
何が問題になっているのか、何にそんなに憤っているのかまったくわかってないのでしょう。せっかくの盛り上がりに水を差しやがってとか思ってそうです。

表現の自由とは言え、やって良いことと悪い事があります。
原爆を落とした国と落とされた国。
永遠にこの溝は埋まらないんでしょうね。



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