症候群(シンドローム)とは、
あまり人に知られず理解も得られにくかった症状にアニメや物語のキャラクターの名前をつけることによって、できるだけ多くの人にわかりやすくしようという試みがなされています。
その内のいくつかを今回ご紹介します。
ライナス症候群
または「ブランケット症候群」とも言います。
『スヌーピー』に登場する、いつでも青い毛布を引きずっているライナスからきています。
のび太・ジャイアン症候群
発達障害(ADHD)がまだほとんど世の中に知られていない1997年に、精神科医である司馬理英子さんが、ADHDの特徴が『ドラえもん』に出てくるキャラクターの特徴に当てはまる方が多いので「のび太・ジャイアン症候群」としてADHDの症例を紹介しました。
サザエさん症候群
名前の由来は言わずもがな国民的アニメ『サザエさん』。
日曜日の午後6時30分という絶妙な時間に放映され続けて半世紀。
「ああ、もう日曜日も終わってしまうのか」という現実を突きつけてきます。全然愉快じゃありません。
不思議の国のアリス症候群
『不思議の国のアリス』の中で、ビンに入った薬やケーキを口にしたアリスが小さくなったり大きくなったりするエピソードにちなみ、1955年にイギリスの精神科医トッド(John Todd)により名付けられました。
白雪姫症候群
「白雪姫コンプレックス」とも。
あくまで「白雪姫症候群」は母親と娘の間に起きるものを指す言葉なので、息子の場合はこのように呼ばないそうです。
現在の「白雪姫」では継母とされてますがグリム童話の初版本では実母となっており、初版本の物語がもとになっています。
シンデレラ症候群
ただし、最近は意味が変わってきているそうで、
女性だけではなく、すべての人に当てはまるとのこと。
古い言葉だと「逆玉(逆玉の輿)」を狙っている男性もいるでしょうし、なにより現在は多様性の時代です。
ピーターパン症候群
という定義でしたが現代では、
ふとトイ〇らスのCMが浮かびました。
「こどおじ」や「こどおば」も広義で見れば当てはまるのかもしれません。
以上です。
どれもキャラクターの名前からなんとなく症例が推測できるのが凄いです。
今後もより症候群に対する研究が進めば増えていくのでしょう。
わかりやすく、かつ有名なキャラクターともなると対象がドンドン絞られていくるので命名が大変そうです。