『仮名』のあれこれ ~ミセスワタナベって誰?~
名前が分からない、もしくは名前が明らかにされていない人物を指して使われる所謂『仮名』の代名詞と言えば「名無しの権兵衛」でしょう。
そんな「名無しの権兵衛」さん、由来を調べてみると少なくとも三つの説があるようです。
①江戸時代、幕府非公認で正式に遊女を雇えなかった歓楽街が遊女に男性の名前を騙らせ幕府の目を逃れており、その名前を権兵衛名と呼んだ。しかし、新人には権兵衛名がついていないことも多く、その新人を「名無しの権兵衛」と呼んだという説。
②東京都赤坂の日枝神社にまつわる