42 アウトバーンは速度無制限なのに事故が少ない?
オランダの友達(ホストファミリーの息子さん)とオランダとドイツの道路の違いについて話していました。
ドイツはアウトバーンという高速道路が国中に巡っています。
ヒトラーの失業者対策の政策と共に作られていきました。
アウトバーンの総延長は約13000 km
それに加えて、総延長が約40000 kmになる100本を超える幹線道路があります。
幹線道路は、番号で見分けることが簡単で数字の奇数が南北を行く道路、偶数が東西を行く道路になっているそうです。
アウトバーンはスピード無制限で有名ですが、それは13000 kmにわたる道路の一部でしかありません。
70%では130km/hの推奨速度が設定されており、25%では制限速度が設定されているので、何も考えずにスピードを出せるのは5%ほどということになります。
ちなみに、大型トラックは80km/h、バスは100km/hと出せるスピードは決まっています。
アウトバーンは国内の道路のうち、5〜6%しか占めませんが、1日のに5万台を超える交通量があり、ドイツ全体の交通量の半分近くをさばく、マンモス道路と言うほかありません。
ヨーロッパの高速道路の良いところは、その多くが無料であるところです。
自由に乗れるのがいいですし、何より料金所の渋滞緩和につながります。
オランダは全て無料。
ドイツは基本無料ですが、12トンを超えるトラックは料金を支払わなければなりません。
本線上にETC受信装置が設置され、80 km/hで走行しているトラックの車上装置と赤外線で通信を行い、GPSによって通った路線料金を計算して納めるシステムがあります。
そのため、交通の邪魔にはなりません。
クロアチアは無料ではなく料金を支払う必要がありますが、日本と比べるとめちゃくちゃ安い。
日本がいかに高いかを思い知らされます。
一方のオランダは高速道路の最高速度は110km/hとドイツより遅いです。
ドイツの一般道がどうなっているか分かりませんが、オランダはとにかくフラットのため、高速道路じゃなくてもほとんどが80km/h以上で運転できるため、遠い距離でも短い時間で移動ができてしまいます。
これに慣れてしまうと、日本で運転できないですね。
ドイツはスピードメーターがいろんなところにあり、そこでスピード違反を計測されると、車のナンバーと共に記録され、何回かたまると免許剥奪になります。
一方のオランダは、スピード違反をすると切符が切られ、罰金を支払わなければなりません。
ドイツの場合どれだけ急いでいたとしても、免許剥奪になったら困るからスピード違反はできないけれど、オランダはお金を払ってしまえばいいやという考えができます。
この、お金を払えばいいやがオランダの方が法定速度が遅いのに事故が多い原因なのではと友達は考察していました。
ドイツは、速度無制限区間がある分、車線変更や、速度制限区間などルールが厳格に決められていることが事故の少なさに繋がっていると考えられます。
ただ、オランダの事故の多い原因は運転の荒さもあると僕は感じています。
いやねえ、だって、荒いですもん。オランダの人の運転。
特にラウンドバウトの事故が多いのではと思っています。
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