第19章 レパード・スキン・ジャスパーの守護者 (Leopard Skin Jasper) ~良い影響を引き寄せる 「石の精霊の叡智」Michael Katz(著)
道は岩が多く、険しかったが、ソーダライトのガーディアンが狭い洞窟の入り口まで案内してくれ、思ったよりも歩かずに済んだのでほっとした。
入り口をくぐると、すぐに通路が広がり、日差しが消えた。私たちはランプを持っていなかったので、道を照らすものが何かあるのだろうかと考えた。その答えはすぐに分かった。暗闇の中で、ソーダライトの体を取り囲む深いブルーの光がより鮮明に浮かび上がったのだ。ソーダライトの後ろにいれば、その光は私たちを照らすのに十分な明るさを与えてくれた。
50メートルほど進むと、乾燥しきった大きな洞窟に到達した。そこでソーダライトが声を響かせた。 「ここは、レパード・スキン・ジャスパーが採掘される地球の主要な鉱床のひとつです。このエネルギーを感じてみてください。こんな体験はおそらく初めてでしょう。」
私はレパード・スキン・ジャスパーのエネルギーに五感を開放した。グラウンディングするような、大地のような、としか表現のしようがない。そして、そのエネルギーの渦が、私の前方約1メートルほどの場所に集まってくるのを感じた。その渦は直径数メートルもあった。このエネルギーの渦の中に入れば、レパード・スキン・ジャスパーのガーディアンのハートから流れてくる言葉を話すことができるだろうと直感した。
私は勇気を出してその渦の中に足を踏み入れた。すると、これまで経験したことのないような異常な意識状態に入り、自分が地球そのものになったような感覚に包まれた。ある特定の場所に意識を向けると、地球がその場所について知っていることすべてが私の中に流れ込んできた。地球の神経系が、レパード・スキン・ジャスパーのネットワークを通じて、地球上の各所にメッセージを送っていることに気づいたのだ。そして、これらのメッセージに対する反応が、私のハートに戻ってくるのを感じた。それは、最近さまざまな場所で起こっているエネルギーの変化についての報告だった。レパード・スキン・ジャスパーのネットワークは、地球全体に広がっているのだろうかと考えた瞬間、渦巻くエネルギーが言葉を形成し始め、会話が始まった。
私は、地球の神経系のような役割を果たしています。地球の内部や表面から情報を収集し、地球がバランスを保つために何を必要としているかを理解し、そのニーズを満たすために働きます。地球のどこかで変化が必要だという情報を受け取ると、私はその地域のバランスを回復するために地球が必要とするものを判断し、他の宝石やアースストーンに磁気インパルスを送って、どのように行動すべきかを伝えます。その後、変化が必要な場所にどれだけのエネルギーを向けるかを決めまますが、実際に行動を起こすのは、彼らの役割です。
私は地球の守護者たちと直接コミュニケーションを取ることができます。また、地球の内部や大地と大気の間で、さまざまな影響やバイブレーション、エネルギーの流れを調整するため、収納庫、貯蔵庫、そして調整装置としての役割も果たしています。
地球のさまざまな場所で何が起こっているかを知るために、私は地球を完全にカバーする必要はありません。極めて重要な場所にいればよいのです。その必須の場所とは、人間でいうところの首にあたります。首を取り囲むことで、オーラ全体に触れ、その人全体を知ることができるように、私もいくつかの重要な場所にいるだけで、地球全体を把握することができます。レパード・スキン・ジャスパーの球体を身につけると、そのエネルギーがオーラに流れ込み、情報を取り込みます。そして、そのエネルギーは再び球体に戻り、こうして私は身につける人のニーズを知ることができるのです。
地球では、私の磁気インパルスが特定の地域のバランスを取るために必要なものを引き寄せます。そして、私を身につけると、私の振動数がその人のニーズを増幅し、より大きなバランスを達成するために必要なものが、自然とその人に引き寄せられるようになるのです。
私が地球の求めるものを別のアースストーンに伝えると、そのアースストーンはその内容をさらに具体化し、必要な対処方法を見つけ出します。私は人間のすべての面を理解しているわけではないので、このメカニズムが人間にどのように影響を与えるかは正確には説明できません。しかし、人間と地球の間には何らかの共通点があることに気づきました。私は、地球や人間が必要とするものと、それを満たそうとする力をより近づける働きをしているのです。
レパード・スキン・ジャスパーを球体にカットすると、その表面に円形の模様が現れます。この円から、私の磁気インパルスが発せられます。円は、まるで調節ダイヤルのような役割を果たし、オーラを読み取って、その人が本当に必要としているものを特定します。その際、何が本当に求められ、何が見せかけの欲求なのかを判断できるのです。 例えば、子供がデザートにアイスクリームを食べたいと感じても、実際に体が求めているのはリンゴかもしれません。同じように、地球上で何か不均衡が起こったとき、その地域がバランスを回復するために「10ポイント」の対策が必要だと思われることがありますが、実際には「3ポイント」の対策で十分な場合もあります。 球体に現れる円の数が多いほど、その球体は個人の必要性に対してより強力かつ効果的に作用します。円の数が多ければ多いほど、本当の望みと見せかけの欲求を識別する力も高まります。また、球体にこれらの円が含まれている限り、その球体を身につける人が多いほど、または球体が大きいほど、私の影響力も強力になるのです。
エネルギーの調整
私の効果を表す言葉のひとつが『調整』です。つまり、私はエネルギーの調整者なのです。生命を維持するためには、すべての生物のエネルギーが極めて精密に調整されている必要があります。生命体のあらゆる部分は互いに影響し合っており、一部がバランスを崩せば、他の部分にもその影響が及びます。この点を私は深く理解しています。
つまり、体の他の部分が正常に機能している限り、ひとつの臓器だけが不調をきたすことはありません。この点で、人体は地球に似ていると言えます。地震や異常気象などの自然現象は、何かがバランスを崩した結果であり、地球が自らのバランスを取り戻そうとしている現れなのです。私の使命の一つは、地球のエネルギーを調整し、バランスを保つことです。例えば、地震によって特定の地域でバランスが崩れた場合、私は調整の力を使ってその地域のバランスを回復する手助けをします。
人が私を首に身につけることで、その人の肉体全体のバランスと調整作用が高まります。私は、ヒーリングが最も必要な部分を強調することで、この効果を発揮します。その部分を強調することで、体がその部位のバランスを回復するために必要な振動数を引き寄せるのを助けるのです。
この振動数とその人は、まるで二つの磁石の北極と南極のように、磁力で引き寄せ合います。私が体に引き寄せるものに驚かないでください。それは、医者であるかもしれませんし、特定の食べ物や薬、または新しいヒーリングメソッドの本かもしれません。これらはすべて、異なる振動数の表れに過ぎません。特別な知識を持つ医者も、本と同じく一つの振動数です。薬やハーブ、山の新鮮な空気や海辺への旅行も、すべてが明確な振動数を持っています。私は、振動数とそれら物理的な形を区別することはしません。
私は地球からも人間からも病気を取り除くことはしません。私はただ、病気として表現されているアンバランスを修正するために必要なものは何でも、 体が自分自身に引き寄せるのを助けるだけです。私の影響の結果、個人がよりバランスの取れた状態になった時に起こることについては、私は責任を負いません。私の役割は、単に肉体と肉体が必要としているものを互いに近づけることです。
地球人類には共通点があるにもかかわらず、それぞれに個性があります。だからこそ、人間の肉体が他の人間からの臓器移植を拒絶することがあるのです。体が臓器移植を拒絶するのは、臓器提供者の波動と臓器受容者の波動が違いすぎるからです。このような場合、臓器はレシピエントの体内で生きることができず、体は拒絶反応を起こします。もし人がレパード・スキン・ジャスパーの球体を長期間身につけていると、その人の全体的な調整システムはより明確かつ具体的になり、強化されます。その結果、個人の磁力や個性が増し、自分自身の定義がより具体的になるのです。したがって、レパード・スキン・ジャスパーをほぼ毎日身に着けている人は、臓器提供者候補としてはふさわしくありません。彼らの臓器は、他の人の体の調整メカニズムに適応しにくくなるからです。
引き寄せと反発
レパード・スキン・ジャスパーを身につけている人が自己をより明確にしていくと、この惑星や他の惑星からやって来た不誠実な意図を持つ存在が、磁気的にその人から反発するようになります。調和しているものを引き寄せる力があるように、調和しないものを退ける力も備わっているのです。レパード・スキン・ジャスパーを身につけるほど、その反発力は強くなります。しかし、この力が他者を退けるほどに強まるには、何か月もレパード・スキン・ジャスパーを身につけ続ける必要がある場合もあります。
レパード・スキン・ジャスパーは、より大きな調和の源を引き寄せると同時に、不調和を生み出すネガティブな影響を跳ね返すことで、常に不調和を引き寄せてしまう人々をサポートします。
レパード・スキン・ジャスパーの有無にかかわらず、生命は絶えずバランスを取ろうとしています。それは意識しているかどうかに関わらず、人間のすべての行動に反映されます。不調和を引き寄せ続ける人は、バランスを取ろうとするあまり、過剰に補おうとする傾向があります。そして、反対方向に振れすぎて、自分のバランスをさらに崩してしまうこともあるのです。
このような傾向は、子供が十個のクッキーが必要だと思っているけれど、実際には二個で十分であり、十個食べるとお腹を壊してしまうという状況を思い起こさせます。レパード・スキン・ジャスパーは、子供も大人も「クッキーは二個で十分だ」と納得させることができます。これは、その人の人生にその二個のクッキーだけを取り込むよう導くことで実現します。また、もし人々が残りの八個のクッキーを引き寄せ続けてしまう状況を生み出しているのであれば、レパード・スキン・ジャスパーは過剰な反応を引き起こす要素やその他のネガティブな影響を撃退する手助けをしてくれます。
しかし、もしその人が私がもたらす肯定的な影響に抵抗し、否定的な影響を招き入れようとするのであれば、それを防ぐために私ができることは何もありません。これは、たとえその抵抗が無意識であっても同じことです。精神的エネルギーが肉体的エネルギーよりもはるかに強力であることを忘れてはなりません。私の仕事は主に肉体に焦点を当てていますが、オーラに触れることで、その人の精神や感情が必要としているものを引き寄せ、不必要なものを排除するのを助けることもできます。ただし、それはこれらのニーズが肉体に関連している場合に限ります。
私は人々のオーラを知るにつれ、時には彼ら自身が自分のことを知る以上に、彼らのニーズを理解するようになります。何が彼らにとって最も有害な影響を及ぼすかを知っているのです。しかし、人は時に、自分に悪影響を及ぼすものを楽しみ、それを手放そうとしません。言い換えれば、その人はレパード・スキン・ジャスパーの恩恵を受け入れる準備ができていないばかりか、受け入れる意志すらないのです。
私は地球のために力強く働いています。それは、地球が私と100%協力して働きたいと望んでいるからです。同じように、私が引き寄せる影響を受け入れ、変化を起こしたいという100%の意志があるとき、私は人間にとっても力強いサポートとなることができます。人々がレパード・スキン・ジャスパーを身につければ、私は彼らの人生に必要な周波数をもたらします。これらの周波数は、贈り物のようなものです。ただし、私はそれを受け入れるように強制することはできません。
地球に対する私の使命は、これまでも、そしてこれからも私が説明したとおりです。レパード・スキン・ジャスパーについて、そしてそれが球体に加工されたときに人々に与える影響を理解し始めると、人々は新たな用途を見つけ出すでしょう。これは人間の本質です。実験し、探求し、意識を広げていくこと。このような理由から、人々は球体の影響を認識する権利を得ているのです。
あなたが生きているのは、太陽と地球という二つの球体のおかげです。生命をもたらす宝石のような物質を球体に形作れば、さらに生命の力を引き出すことができるというのは、理にかなっていると思いませんか? 当然のことではないでしょうか? しかし、まだそれが全ての人にとって明白ではないのかもしれません。地球が太陽の周りを回っていることを理解するまで、地球上の人々には何世紀もかかったのです。今では「もちろん地球は太陽の周りを回っている。当たり前だ」と考えられていますがね。
この洞窟の奥には、別の洞窟ネットワークに繋がる通路があります。そこで、ポピー・ジャスパーと呼ばれるアースストーンのガーディアンに出会えるでしょう。お帰りになる前に、この対話が私の仕事の重要な一部であったことをお伝えしたいのです。あなた方は何年もの試行錯誤を経ることなく、レパード・スキン・ジャスパーの使命と効果をより明確に理解する機会を得たのです。
これで、レパード・スキン・ジャスパーが人間や動物に与える影響について、さらに深く理解するための方向性がクリアになったのではないでしょうか。
レパード・スキン・ジャスパーは、動物に対して人間よりも大きな効果を発揮することがあります。なぜなら、彼らはリンゴの代わりにアイスクリームが必要だなどと、思考が無理に主張することはないからです。
「この情報を教えてくれてありがとう。」
「私の任務ですから。」
私は突然、渦巻くエネルギーからはじき出された。レパードスキン・ジャスパーは、不要になったものをはじく性質を持っているかららしい。右側には、ソーダライトの守護者の青い輝きが見え、彼は静かに洞窟の反対側へ向かって歩き始めた。そして別のトンネルに入り、マイケルと私はその後を追った。
今回の道は比較的平坦だったが、通路は狭く、這って進まなければならなかった。幸いなことに、私の冒険心が閉所恐怖症のような感情を抑えてくれた。ついにトンネルは鍾乳石と石筍でいっぱいの大きな洞窟へと開いた。湿った壁や天井からは絶えず水が滴り落ち、空気は非常に湿っている。私たちは背の高い岩の間を縫うように進んでいった。この洞窟のどこかで、ポピー・ジャスパーのガーディアンに出会えるだろう。
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►レパードスキンジャスパーの使い方、選び方
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「石の精霊の叡智」マイケルカッツ(著)
"Wisdom of the Gemstone Guardians" by Michael Katz (Author)