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いらぬお世話のかば焼き
最近は、何かにつけ、●●ハラスメントやら、●●差別やら話題になっていますが、ニュースなどで触れるたび、違和感まではいかないけど、釈然としない気持ちになることが少なくありません。自分が変わっているのかなと思う時もあります。しかし、定規で測ったようにはいかないのが、社会生活ですし、暮らしていれば一つや二つ、「うーん」っていうこととか、「それが人間だもの」みたいな時ってありますよね。
我慢すべきかどうかとか。自分も結局、言えずじまいで、寝る前に思い出して「ウォー!」となるのが日常ですが。
「安心安全な社会」「弱者にやさしい地域」。言葉はさまざまなTPOで踊っていますが、ルールや雰囲気に自分はついていけているのか。ついていく必要があるのか。そんなことを思うことが老けていくということなのか、なんて考えることが増えました。
先日、たまの休日の買い物。いつも利用させてもらっている大手チェーンのお店に行ってみました。
「どれにしようかな、どれが安いかな」と、いろいろ見ていると、種類の多さに圧倒される。こっちの棚にも、あっちの棚にも。何と何が違うんだ。なぜこれは高いんだ。少し混乱していると、静かな話し声が聞こえてきました。
買い物客でした。80歳代ぐらいのおばあちゃん2人。
「さっぱりわがんね」
「前はここで買ったんだけどね」
「ちがう店に行ってみるか」
「店員さんはいないのがな」
「これか?」
「違う。それは枕カバーだ」
話しかけようかとも思いましたが、こっちも混乱している最中。中途半端な知識では助けることもできません。力不足ですみませんと思いつつ、事態の解決を祈るのみの状況が続きました。
結局、おばあちゃんたち2人は、別のなじみのお店に行こうとなったらしく、店を出ていきました。
いや、誰も悪くないんですよ。おばあちゃんたちも特段、クレームがある雰囲気ではありませんでした。
でもね。新しいお店で素敵なデザインの品物を選ぶことができなかった。という2人の姿が、しばらくたっても記憶から消えません。なんか、そういうのは、嫌な対応されるよりも嫌なんですよ。
差別でもハラスメントでもなく、どこにも悪意がないのに悲しい結末になること。ありますよね。
何でもかんでも「反対!」「クレーム!」というのもはっきり言って嫌いですが、なんだか釈然としない。街に出て買い物をするって、本当はもっとキラキラ、ワクワクしていたはずだよな、と思ってしまいました。
おばあちゃんたちにお店に慣れてもらうか?
お年寄り向けガイドを配置するか?
それとも、あきらめてこのままにするか?
余計なお世話なのかしら。
あー、書いたら少しだけ落ち着きました。
前回は昨年末の投稿でしたので、ひとつ季節を越えてしまいました。
2024年度あけましておめでとうございます。
本年度もどうぞよろしくお願い致します。