南蛮柿と書いて⁉️

タイトル:南蛮柿と書いて
「南蛮柿」と書いて、皆さんは何と読まれるだろうか。
私が生まれ育ち、暮らしている天草地方では「南蛮柿」と書いて、「イチジク」と読む。

一般的に「イチジク」は「無花果」と書かれるが、「南蛮文化を伝える果実」として天草地方に伝わったことから天草では各所で栽培されるようになり、今では地元商工会主催の「南蛮柿フェア」なるものがあり、私が経営している維新之蔵も毎年 南蛮柿フェアに参加している。

「不老長寿の果物」と呼ばれるほど、豊富な栄養素を含むフルーツで、食物繊維やミネラルが豊富に含まれ、たんぱく質を分解する酵素も含まれており、食後のデザートにはぴったりな南蛮柿(ここではあえてこの表記で)。そんな南蛮柿を使って、毎年 趣向を凝らした商品を作るのだが、南蛮柿好きというお客様は多く、県外からわざわざ南蛮柿フェア目当てにご来店されるお客様もいるほどなのだ。南蛮柿は好き嫌いが分かれる果物かなと認識していた私は少し驚いた。

近年は色んな品種を育てられている農家さんも多く、数年前に南蛮柿農家さんにオススメされた「ネグローネ」という品種はミニいちじくとも呼ばれる希少品種で、皮ごと食すことができる。また裂果が少なく日持ちが良い。果皮は紫黒色、果肉は赤。 甘味と酸味のバランスが良く、ねっとりとした食感が楽しめるのだが、実は小さくともその存在感や美味しさは感動ものだった。

今年も地産地消と地元の活性化を願い、私はこの天草の地に伝わり親しまれている「南蛮柿」
の魅力をさらに色んな方に伝えられたらと思う。

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