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素敵な「もの」の世界#9~一心同体の時計・その後~
『素敵な「もの」の世界#7~一心同体の時計』で、潔癖な性格のために本当は誰にも買われたくなかった、一人でいたかった時計が(そんなことあるんですね)、Rさんの元に行った結果、今や「一心同体」となるくらいお互いになじみ幸せな関係を築いていることを書きました。
それからしばらくして、Rさんが「この頃、家の犬が時計を舐めるんだよね」と言い出しました。これまで何度か我が家のネコちゃんがちょいちょいしたり、スリスリしたりする石たちはメッセージがある石だということを経験してきたので「それは何かしらメッセージがあるに違いない」と思って「もう一度見てもらいましょうか?」とお聞きしたところ、「そうしてもらおうかな」とすぐに応じてくれました。初回の時はためらっていましたが、今回はむしろ「差し出す」くらいの勢いのRさん。時計と離れている時間を短くしようと「当日に受け取りに行きます」と言ったら「前日から持って行っていいよ」とのこと。内心ちょっと可笑しかったです。
実際にもっていく前に、娘がK先生の治療の予約を入れていたのでその時に「今度Rさんの時計を持ってきます。どうも犬が舐めるらしいんです」と言って、写真だけお見せしたところ、先生は「うーん、時計は笑っていないんだよね」と・・・ドキッとしました。「でも、写真ではそれ以上よくわからない。実際に見てからだね」とのこと。とたんに私は実際に見てもらうことがちょっと気が重くなってしまいました。前回はRさんが大喜びする内容だったけれど、今回はそういう話題ではないなら伝えるのが辛いな、という考えが心をよぎりました。でも「良いメッセージ」「悪いメッセージ」というのは私の勝手な判断で、どちらも「必要なメッセージ」なのだということをこれまでたくさん学んできました。犬や時計が協力して伝えたいメッセージがあるなら届けないと、と心に決めました。
そして、実際に見てもらう日がやってきました。その日の「石の勉強会」は何度かこの物語にも出てきたイッコさんも一緒でした。Rさんとも共通の友人です。先生は時計を手に取ってメッセージを一生懸命受け取っていました。そして「Rさんは体調は大丈夫?」と聞かれました。体調が悪いという話は聞いたことがありませんでしたが、イッコさんと「そういえば、このところ疲れているような感じはあるよね」と伝えました。「うーん、心臓とかに負担かかっていないかなあ。時計がね、すごく心配していて、自分の体調管理をちゃんとしてほしい、と言っている。Rさんのことが大好きだから、一生一緒にいたいから元気でいてほしいって」と・・・「あのね、このままじゃ・・・」と言っているんだよね、とも。私はずっとドキドキしっぱなし。「病院に行くことを進めた方がいいでしょうか?」とお聞きしたら「病院で検査しても何か出る、という段階ではないように思う。とにかく体調には気を付けてと伝えて」とのことでした。
さて、どう伝えよう、と考えましたが、とにかく時計がRさんを大好きなこと、一生一緒にいたいと思っているから体に気を付けてほしいと願っていること、ちょっと体調面が心配だと思っていることをお伝えしました。そのうえで「石の先生であるK先生は本来は治療家だから一度行ってみませんか?ちょっと遠いので初回は私が車だします」とお伝えしたら「そうしようかな」とのことだったので、私もイッコさんも一緒に行くことになりました。
治療院では最初に「モアレ写真」と言って、体の状態がわかる写真を撮ることをお勧めされ、その写真を撮ったところ、私が見ても「これは大変」とわかるほどRさんの体は歪んでいました。そのために心肺機能にも影響が出ているとのことでした。そういう説明を受けたうえで、施術してもらった後に立ち上がったRさんを見てイッコさんとびっくり。背中がすっと伸びて背が高くなったように見えました。そう伝えたら「身長計った時、背が縮んでいてショックだったんだよね」とのこと。本人は「すごく体が軽くなった。皮膚がさわさわする」とのこと。先生によると急に体内の循環が良くなったからそう感じるのだろうとのことでした。
帰りに3人でカフェに寄ったのですが、そこで向かい合ったRさんを見たイッコさんは「顔にアイロンかけたみたい」と言うのでみんなで大笑い。Rさんは「失礼な!」と言っていましたが、その後トイレの鏡を見たところ自分でも「確かに」と・・・「それに顔が白くなった」とも。そうそう、そうなんです!疲れたように見えたのは顔がちょっと黒ずんでいるような感じだったからなんですね。確かに色が抜けて輝いているように見えました。
ああ、良かった。「時計が笑っていない」と言われた時は、どうしようかな、と思いましたが(内心、体のことかもなあ、と思いました)やっぱり伝えて良かった。時計とワンちゃんは本当にRさんが大好きで感謝もしているのでしょう。Rさんはとっても素敵な男性で、イッコさんと私もどれだけその存在に助けられているかわかりません。元気でいてもらわないと困るのは私たちも同じ。
ちなみに、ワンちゃんは時計をK先生に見せた後は舐めなくなったそうですよ。面白いですね!
「時計」と「わんちゃん」に心から感謝です。ありがとう!これからは私たちもRさんがますます元気でいられるように協力しますね!