素敵な「もの」の世界#2~友情の証「麗しいピンクのリング」~
『はてしない石の物語#22~「かくれんぼした背中を押すピアス」~』に登場したイッコさんも、K先生のところに治療に通っています。
「かくれんぼしたピアス」の話はこちら。
K先生によると「色」が人に与える影響もとても大きいようで「今、イッコさんに必要な色はピンク」と言われたとのこと。その後、それはそれは美しいピンクの指輪と出会って即購入したそうです。お気に入りとなったその指輪をはめているところを、私も何度も見たことがあります。
ある時、K先生の治療の時にもその指輪をしていたところ「次に行きたいっていってるよ」と言われたのだとか。「家族以外で、これからも一緒にやっていきたいパートナーは?」と聞かれて私の名前を答えてくださったというイッコさん。K先生から「では、彼女のもとに」と言われたのだとか。本当はこういうこと全部内緒にして渡すように、と言われたみたいだけど、イッコさんは説明しないのは難しいと思ったみたいで教えてくれました。K先生、ごめんなさい。
そんなわけで、この友情と信頼の証の指輪は私の手元に。「石の勉強会」の時に指にはめていったところ「いいですねえ」と先生も大喜び。そして「その指輪はあなたにとって試しのようなもの。もともと、こういうタイプのアクセサリーは自分では選ばないでしょ?それを身につけたということは、これまでの殻を破ったということでもある」と言っていただきました。
そして、実際にその日「殻を破った」ということがあったのですが、それは次回お伝えしたいと思います。
この記事を『はてしない石の物語』ではなく『素敵な「もの」の世界』にしたのは、指輪の素材が樹脂らしいから。これは単色の指輪ですが、このアーティストさんの作品はアクセサリーに描かれた絵画のようなものがたくさんあります。そしてそれぞれに名前がついています。このピンクの指輪は『鎮魂する季節の波』という名前がついています。名前に逆らっては申し訳ない気もしますが、「殻を破った」と言われたように、「鎮める」というより、これからもエネルギーをいただけそうな強さを感じます。
「石」であっても、そうでなくても、作った人の想い、それを大切にしてきた人の想いなどをアクセサリーは受け取って、あらたに命が吹き込まれたり、エネルギーが増したりするのではないか、と思います。その気持ちを忘れないでいたいです。
ピンクは「愛の色」。そしてこの麗しいピンクには友情と信頼もこめられている。イッコさんは「すごく似合っているね」と喜んでくれました。私たちはこれまで、一緒に活動していろんなことを共に乗り越えてきました。その月日は12年以上に及びます。友情や信頼も「育む」ことこそが何より大事だと思うのです。もちろん、もともとの相性の良さ、というものは大事だと思いますが、どんなに相性が良くても絆を深めるためには大なり小なり試練もある。そういうものを、同じ目標や想いや願いがあることで、そして互いを思いやり合うことで乗り越えて、そこに信頼が育まれ、これからもずっと支えあっていきたいと思えるまでに成長できたこと、この指輪をきっかけに立ち止まって確かめることができました。
イッコさん、ありがとう!私を選んでくれたこと、とってもとっても嬉しかったです。これからもよろしくお願いいたします。