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素敵な「もの」の世界#10~「お守り」~
『はてしない石の物語#90~「子育てと同じ」と教えてくれたペンダント~』でお伝えした「チズさん」のお話。その中で「面白いことがあった」と書きましたが、今回はそのお話を・・・
前回のお話はこちらになります。
チズさんはK先生に治療を受ける日に、私がその前に予約を入れていると知ってアクセサリーを持ってきていました。それらを人形にぶらさげて持ってきたのですが、それには理由がありました。K先生はよく「朝日に当てて」とおっしゃるので、全部一緒に当ててあげられるように人形にさげているのだそうです。なるほど!
その中に、なぜかお守りもぶらさがっていました。お守りも朝日に当ててあげようというチズさんの愛情だったのですが、アクセサリーを見てもらいたかったチズさんの想いとは裏腹に、K先生はお守りに釘付けに・・・そして「なんかそのお守り、すごく違和感があるんだけど、どうしてだろう?ちょっと見せて」と手に取って「これはどうしたの?」と聞いていました。「叔父がくれたんです」とチズさん。さらに見ていた先生は「これはどこに置いているの?」と。「家の中に」と言うと「これは交通安全のお守りだよね。車の中がいいと思うよ」と言いながらお守りをひっくりかえして「これは何?」と・・・裏には紙が入っていました。「叔父がお守りになるようにと、先祖の戒名を書いてこのお守りに入れた状態で贈ってくれたんです」とチズさんが答えると、先生はしばらく沈黙した後「お守りは神様だよね、こっちの紙はご先祖様だよね、別のものだよね」と言うので、私もチズさんも「それはそうだ!」となりました。「ご先祖様が神様と一緒にされてすごく居心地が悪かったみたいだよ。この戒名の紙もお守りになるから、これは家の中でいいと思う。そしてお守りは車に」とアドバイスをくださいました。
そして「あー、良かった。すごい違和感だったから」と先生はすごくホッとしていました。そんなこんなで時間切れになってしまい、アクセサリーを見てもらうことはできなくなったので「浄化が必要そうなものを教えてもらえれば、次回の石の勉強の時に私が持ってきます」とお伝えしたその後のお話が、前回のエピソードだったというわけです。
先生がおっしゃるには「チズさんはアクセサリーを見てもらおうと思ったのかもしれないけど、今回はお守りがここに来るように仕向けたんだよ」とのことでした。正確には「お守り」と「ご先祖様」ということなのでしょう。「神棚」と「仏壇」は別であるように、「お守り」と「ご先祖様」も当然別なのですよね。そんな当たり前のこと、先生に教えていただくまで私もあまりわかっていなかったような気がします。勉強になりました。
そしてあらためて、お守りを一目見て「違和感がある」と見抜いた先生はすごいなあ、と思いました。
2025年の最初の記事がこのような内容になったことも意味があるのではないか、と思っています。神棚やお仏壇は大事にすれば家族を守ってくれるものになります。今回お伝えしたお話が、それぞれにご自宅の神棚やお仏壇について見直す機会になるといいなと思いながら綴りました。
みなさんの2025年が素晴らしい年となりますよう心からお祈りしています。