はてしない石の物語#89~スポットライトになるペンダント・その後~
『はてしない石の物語#76~スポットライトになるペンダント』でお伝えしたペンダント。
まずはそちらの物語をどうぞ・・・
ある時長女から「先っぽについていたパールが見当たらなくなっちゃった」とメールが来ました。「もう役割を終えたのかな?」と思いましたが、帰省した時にK先生に見ていただこうということになりました。
先がとれてしまったペンダントがこちら。
娘たちは帰省するたびにK先生の治療の予約をいれています。今回も治療を受けた後にペンダントを見ていただいていました。先っぽがなくなってしまったことは「なるようになっていた」とのこと。そして案の定「役割を終えた。これまでは人のために一生懸命だったけれど、これからは自分にエネルギーを向けたいと願っている。いつか誰か他の人に譲りたくなったらその時は次の人に手渡したらいい」というようなことを言われていました。
最初にこのペンダントを見ていただいた時に最も印象に残ったことは、K先生が絶賛していたこと、長女との相性が最高だとおっしゃっていたこと。そしていろんなことに興味が出てきている長女にとって、周りを照らし出すスポットライトの役割を果たしてくれる、ということ。
ところが、この「続き」を書こうとして以前の話を読み返したところ、すっかり忘れていたK先生のこんなメッセージがありました。『今は役割を全うすることに全力投球したいと願っている。長女さんの役に立つことだけを考えている。すごく一生懸命で真面目だ』と・・・正直「もう役割を終えたの?」と思うくらいの短い時間だったように思うのですが、「全力投球した」ということがポイントなのだろうと思います。
最初に見ていただいたのが2024年8月30日、そして「役割を終えた」と言われたのは2024年12月2日。約3か月ほどの間のこと。全力投球ってすごいですね。やるだけやって、人のために尽くして、これからは自分のために生きる、という潔さ。3か月が長いか短いかということを論じるのは全く無意味なのだと感じます。石であっても人であっても、たった一日でも自分の命や役割をやり尽くす、燃やし尽くす、ということはあり得るのでしょう。
実際、この間に長女は興味のあることにどんどん足を運んで目いっぱい楽しんでいたように思います。その時はいつもこのペンダントを身につけていたようですから、その時間がより輝くものとなるように尽力してくれたのでしょう。相性がとても良いと言われていましたから、長女が楽しんだのと同じくらいこのペンダントも楽しんでくれたに違いないと信じています。人とアクセサリーの相思相愛な関係を思い浮かべると、なんとも幸せな気持ちにさなります。石やアクセサリーが求めているのは、人とのそんな関係性なのではないかしら・・・
スポットライトとなってくれたペンダントに、母として心から「ありがとう」と伝えたいです。
これからは、アクセサリーとしての本来の役割を存分に楽しめるよう、私も応援しています!