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割れない!・・・モノコック構造
落花生を食べていたら、固くて割れないのがあった。最後まで残ってしまった。両手でも割れない。
「歳をとって指の力がなくなったんだなあ」とを嘆いたが、落花生ってモノコック構造なんだと、今更ながら思った。
「モノコック」という言葉を初めて知ったのは小学生の頃。スバル360が売りだされ、庶民にも自動車が買える時代になった。もちろん我が家には来なかったが、カタログだかパンフレットだかに書いてあった「モノコックだから丈夫」というのにひっかかった。「モノコック?」・・・の説明には、「卵の殻のような構造」とあった。外側の殻全体でがんばっているので簡単に割れないのだと子供なりに理解した。
その後、飛行機が好きになり、カタログ三昧の子供として育った。飛行機の構造にもモノコックの言葉がよく出てくる。飛ぶには軽くなければならないし、かといってすぐに壊れてしまうようなよわっちい構造ではダメ。そこでモノコック構造。障子紙のような「桟」で頑張る構造ではなく、外側の殻だけでがんばる構造。そのためには丸まっていることが必要になってくる。「応力」というヤツだ。
飛行機はセミモノコック構造で、「桟」のあるモノコック構造。着陸時の旅客機の主翼がしなりながら風を受けているのを見るたびに「モノコックがんばれー」と思ってしまう。
歳をとって指の力がなくなったが、こんなこと考える余計な知識は身に付いた。