秋ナスの煮物はこうして煮る
秋ナスの季節。
そもそも、秋ナスって?
秋ナスの定義は定かではないけれど、半分に切ってみると「種」が子孫を残そうと大きくなって、身は種を守るかのように硬くなっているものが秋ナスだと思っている。
秋ナスは煮物にすると初夏のものに比べるとめっぽう硬く、火の通りが悪い。
でも美味しく食べられるから
「今日のナスの煮物はナスが硬かったから仕方がないの」
なんて言い訳はしたくない。
そこで秋ナスを煮るときのコツを伝える。
(煮物全般に言えること)
コツは一つ!
「しっかりと柔らかく煮てから調味料を入れること」
なんだ〜と思った人はそれをちゃんとしている人だ。
ん?と思った人はきっとあとちょっとだけど、だいたい火が通ったから調味料をいれちゃお~。なんてことをしたことのある経験者かもしれない。
大根の煮物でも、だいたい柔らかいかな?という時に調味料をいれると硬く仕上がる。
このちょっとした我慢とその効果を知れば、
一生柔らかくて美味しい煮物作りができ、
家族からは「お母さんの作った煮物はいつも美味しいね。」と褒められることだろう。
だからこのコツは知っておいてほしい。
ちなみにこの秋ナスの田舎煮の包丁の入れ方は私のこだわりだ。
縦半分に切ったナスの大きさで煮るときには縦に切り込みを入れて煮る。
決して、かのこ切りではない。(小さく切り分ける場合は別)
この切り方だと、盛り付けたときに箸がすっと入り、一口サイズに切って食べやすい。
こんなことまで考えている切り方である。
~ナスの田舎煮~
ナス 3本
油 大匙1強
赤唐辛子 1本
醤油 大匙1~2
水または煮干しだし 適量
1.ナスはところどころ皮をむく。
2.縦半分に切り、縦に切り込みを5㎜幅に入れる。
3.中華鍋に油をいれ、皮目を下にして中火で焼く。
4.火が通ったら裏返し、水適量をいれながら蓋をして柔らかくなるまで煮る。
5.しっかり柔らかくなったら、輪切り唐辛子と醤油を入れて3分ほど煮る。
※しっかり柔らかくとは箸で挟んだ時に、菜箸の跡がしっかりと残るくらいになっていることである。