小劇場の俳優たちが溜まり場だった頃
僕が住んでいた古いアパートが小劇場の俳優のたまり場だったことがあります。
お風呂を借りに来る人、終電がなくなり泊まりに来る人など様々でした。
3畳と6畳の二間しかないのに10名近く泊まっていたことも。
普段、身長が大きいことで憧れの存在だった俳優が、邪魔者扱いされていたなぁ。
彼らが演劇の話を熱く語られていて、その話を聞くことが好きでした。
そんな中、好きな芝居の話になったことがあります。
皆さん、詳しいので劇団名や作品名が次々、出てきて、それについて語られることに、いろいろな視点があるんだなぁと学びました。
僕も聞かれるだろうと思い、
背伸びして海外作品を用意しデヴィッド・ルヴォー演出の「あわれ彼女は娼婦」が頭に浮かんだのですが、選んだ理由や演出の意図など突っ込まれると困るなぁと思い(今だったら、そう言った方がカッコいいと思ったんですと正直に言うんだろうけど)、
映像で観た「ショウ・マスト・ゴー・オン」の作品を選びました。
既に活動停止していた三谷幸喜さん率いる劇団「東京サンシャインボーイズ」の作品。
結局、聞かれなかったんですけどね。
昨日、ようやく、アーカイブで「「12人の優しい日本人」を読む会」を拝見しました。
東京サンシャインボーイズの名作を当時のメンバーが中心に演じられていました。
リモート演劇、朗読劇など舞台俳優の様々な挑戦。
今後も応援したいと思いながら、彼らは元気かなぁと思った次第です。
ちなみに当時の僕は大道芸を使った子どもショーで全国をまわっていました。