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恋愛のパワースポット?

宝塚は花組公演の作品「オグリ!」で描かれた小栗判官の物語は、安八(あんぱち)町では、「てるて姫物語」と呼ばれて親しまれています。

宝塚の作品紹介から言葉を借りると「死」と「再生」、「受難」と「悟り」、人の尊い愛についての物語……と俗物の僕からすると耳が痛いお話。

さて、今朝、岐阜新聞の朝刊にて「岐阜の伝え話」として紹介され、
昨日から新聞連動の朗読動画もアップされました。

物語の中に、
てるて姫が小栗判官との再会を祈願する「結神社」、
彼女が納めた守り本尊が祀られた「町屋観音堂」が登場します。

特に「結神社」は、織田信長が「長篠の戦い」前の7日間戦勝祈願後、見事、勝利し、
翌年、安土城を築いて天下人へと繋がることから、
スポーツ選手が「必勝祈願」に訪れることで知られていますが、
近年は、「良縁」を求めていらっしゃる方が多い。

いつしか恋愛成就のパワースポットとまで言われるようになり、
日本に留学していた外国人青年が、結神社で良縁を求めてから帰国する途中で出会った方と結婚して、
帰国後、再度、来日して、2人でお礼参りにいらっしゃった噂が出たくらい。
常駐の神主がいないにも関わらず、観光バスでも訪れる人気スポットになっています。

確かに、その人気は安八百梅園の梅まつりの観光ボランティア(今年も中止です)に立っていても感じ、「結神社」の場所は、よく聞かれます。
県外からいらした老夫婦が息子さんの身上書を持っていらっしゃったことも。
「申し訳ありません。ここではお預かりできないです」
 と丁重にお断りしたけれど。
「いやいや、結婚相談所じゃないんですから~」
 本当は心の中で叫びたかったくらい。
あれは焦ったなぁ。
それもこれも「てるて姫物語」の影響かと。

新聞用原稿をチェックしてくださった「てるて姫」の保存に関わる皆さま、
写真提供や撮影時の地区調整などしてくださった役場の企画調整課の皆さま、
朗読の録音場所を提供してくださった教育委員会や図書館スタッフの皆さま、
そして、動画用の朗読を担当してくださった子育て支援センターの浅井さん、
ありがとうございました。

https://www.gifu-np.co.jp/articles/-/198751

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