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5年越しで口にできたメニュー

思い返せば「限定」という言葉に弱い。
「仲村トオルモデルの限定革ジャンです。静岡に一枚だけですよ」
   学生時代、店員に薦められ、バイト代をつぎ込んで買ってしまった記憶があります。
特に仲村トオルファンでもないのに。
しかも翌週、店の前を通ったら同じ革ジャンが飾られていたっけ。

それはともかく、ずっと食べてみたかった一日8個の限定メニューがありました。
安八町が誇る施設「ハートピア安八」の中にあるカフェ「カリス」。
ここのモーニング(これで450円。ここに住んでよかったと感じることの一つです)に添えられている「アンビーのおやつ」。

「1個だけ、ありますよ」
 昨日、店員さんから言われ、初対面の方との大切な打ち合わせが始まる緊張の瞬間だったにも関わらず、意識は完全にアンビーのおやつへ。
「よろしかったら、どうぞ」
 一応、同席者には言ったけれど、僕の血走った目を見たら、とても頼めないですよね。

このカフェが入っているハートピア安八も20周年。
施設内の図書館は、毎年、同じ規模の自治体の中で、今年も人口一人あたりの貸し出し数は岐阜県で一位らしい。
一時は全国3位になったこともあります。
いつも上位に上がる他自治体の図書館のように漫画が置いてあるわけでもないのに。

図書館スタッフの本のセレクト力や企画力は大きい。
それに加え、20年前の建設時からバリアフリーを意識した造りで、
視覚障害者向けの専門部屋もあり、
本棚と本棚の間は車椅子でもすれ違えるほどゆったりとしたスペースなども人気の一つなのでしょう。

そして、この施設が誇るもう一つは、「星」。
岐阜県で一番大きな天体望遠鏡があり、東海地区で数少ない「星空案内人(星のソムリエ)」の資格も取れます。
こじんまりとしたプラネタリウムも好きなんだよなぁ。
星のスペシャリストでもある館長の熱烈なファンが多く、星のソムリエから生まれたサークルのメンバーは県外の方もいらっしゃいます。

さてさて、肝心の限定メニュー「アンビーのおやつ」。
5年越しで叶った、あんことハチミツがかかったクロワッサンを噛みしめていました。
ちなみにアンビーとは、みつばちをモチーフにした安八町のゆるキャラです。

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