家じまいのリアル
高校の先輩が安八町の近隣自治体にある生家の「家じまい」に取り組んでいます。
彼は奥さまと東京在住の二人暮らし。
二拠点生活として、もう一か所、島にも家があり、現在、奥さまは、主に、こちらでパン屋を経営しています。
生家に戻ってくる予定はありません。
10年ほど前、お母さまが亡くなり、数年前、お父さまが亡くなられました。
彼は一人っ子。
生家は空き家になりました。
自分が生まれ育った場所なので、「家じまい」には抵抗があったのですが、交通費、固定資産税など維持費用もかかり、「精神的な負担」へと変わっていきます。
そこで「家じまい」を決断し、片付けに着手し始めました。
お母さまが集めていた切手や着物、お父さまが好きだった大量の本やレコードは、買取業者に来ていただいて売り、
仏壇は魂抜きをしてから仏壇屋に引き取っていただきます。
買い取りではなく、引き取り。
つまりお金を支払って引き取っていただきます。
ちなみに幅50㎝、高さ180㎝ほどのサイズの仏壇で価格は8万円、自分の車で持ち込めば4万円。
買取価格がつかなかったステレオなどはレンタカーに積んだまま、自治体の不燃ゴミ処分場に持っていきます。
こちらは捨てる前と捨てた後で、それぞれ車両重量計に乗ることでゴミの重さを測ってお支払い。
そして、昨日は大仕事。
ゴミの処分まで請け負うリサイクル業者がいらっしゃり、エアコン(10年以上経った物は家を売る際、はずしておく方がいいらしい)を取り外し、家具から様々な置物まで全て運びだされました。
2トン車トラックで5万円ほどの費用。
後は土地と家の売却で、これは不動産会社に相談していますが、築50年近い家が建った状態では、なかなか売れないらしい。
更地にしても売れる補償はなく、壊す費用、処分費用も高額です。
賃貸など様々な可能性を探っているところなのだとか。
昨日、「家じまい」の光景を拝見しながら、
子どものいない我が家も直面する問題なんだよなぁと改めて思い、
まずは、物を減らす生活を心掛けようと改めて決心しました。
「ビルじまい」も大変なんでしょうね。