受けるかどうか迷った唯一の海外取材
海外の旅取材仕事は、たいてい喜んで、お受けします。
しかし、今まで一度だけ躊躇したことがありました。
今から8年ほど前のこと。
ロサンゼルス近郊にあるアナハイムの「ディズニーランド」が60周年を迎えるにあたり、旅行記を絡めた記事を綴る依頼でした。
世界にあるディズニーパークのうち最初に建設された場所らしい。
もちろん、「ディズニーランド」は好きですが、
僕より詳しい人が、ごまんといるので、他の人に書いてもらった方がいいと思ったのと、
基本的にひとりで取材に出掛けていくので、
ディズニーランドの乗り物に白髪のおじさんが一人で乗っている姿を想像したら唸ってしまったのです。
しかし、迷った時の判断基準にしている「やりたい」か「やりなくないか」を自問自答し、「やりたい」が勝り、翌日、快諾の返事をしました。
行くまでに、ウォルト・ディズニーの伝記本を読み、資料を漁りましたが、あくまで付け焼刃にすぎないことを知るのは現地に行ってから。
長年、ディズニーランドの公式ガイドブックに携わる編集者や専属カメラマンなど、錚々たるマスコミ関係者が呼ばれていました。
60周年で招かれた世界のマスコミ関係者には、特別な部屋でミッキーと撮影する時間が3分(くらいだったかと)ずつ与えられていました。
ひとり取材の僕にも。
時間を持て余し気味に写真は撮ったけどね。
しかし、気を揉んだのは、それくらい。
気がかりだった奇数グループなどで、席が一つ空いた際、一人の客を乗せるシングルライダーの専用レーンもあるので、白髪のおじさんが一人で乗りまくるには全く問題ありません。
ウォルト・ディズニー自らが監修したアナハイムにしかない「マッターホーンボブスレー」など、様々な乗り物を堪能しました。
昨日、サウナ内のテレビに流れる「ディズニーランド」のニュース映像を眺めながら、当時を思い出していました。
本日、東京ディズニーランドは40周年を迎えたそうです。
おめでとうございます。