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舞踏のような声

愛知トリエンナーレから名称が変わった国際芸術祭あいち2022に
写真家「たかはしじゅんいち」さんが2作品参加されています。

昨晩、その一つ今井智景「シネクドキズム3」@愛知県芸術劇場を拝見しました。

ソールドアウトに驚きます。
ごめんなさい。
現代音楽と現代アートのイベントに、これだけの観客が集まるのかと信じられなかったのです。
嬉しい驚きにニタニタしていました。

じゅんさんが撮影した300枚以上の能面写真を元に、
デジタルアーティストが映像化した作品などが3面のスクリーンに流れ、
ソプラノ歌手の声に
ヴァイオリンと打楽器の演奏が重なり、
観客は彼らを囲むように観るのです。

いつもながら、じゅんさんのライティング(照明コントロール)は、ただでさえインパクトある能面の迫力に物語が増すから不思議。
関係ないけど、能面が粉のようになって崩れていく映像に、前日に観た映画「アントマン&ワスプ」のワンシーンと重なり、これまた大興奮していました。

ソプラノ歌手も素晴らしい。
ほとんど歌詞がなく、歌詞がないからこそ、心に響いてきます。
まるで身体の動きを観ているだけで心を突き動かされる舞踏を、
目でなく、耳で聴いているような感覚は、今、想い出しても鳥肌が立つくらい。

終わってから、なんとなくカオスな場所で飲みたくなり、
じゅんさんと栄の夜の街に繰り出し、
アートについて語りまくりました。
芸術の秋だなぁ。

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