キャベツ畑で想い出に浸る?
電車の車窓から緑の球体が並ぶ圧巻の畑の風景を見て感動したことがあります。
スマホに「渥美半島」、「野菜」と入力し、キャベツだとわかりました。
調べながら、
「見りゃわかるだろ?」、
「いやいや、レタスかもしれないやんか」、
「季節があるだろ?」、
「キャベツは一年中取れるって書いてあるやんか」
と自問自答しながら旅を続けたことを思い出します。
僕のひとり旅は、たいていこんな感じ。
昨日、生まれて初めてキャベツ畑に足を踏み入れました。
ミツバチのLINEグループに、
「キャベツを廃棄する農家さんから欲しかったら取りにおいでと誘われたのですが、いかが?」
といったメッセージが飛び込み、
近所の奥さまが運転する軽トラに乗せていただいて向かったのです。
包丁、鎌(かま)、手袋、長靴、かご持参で。
他の野菜同様、キャベツにも規格があるようで、そこからもれた個性豊かで美味しそうです。
長靴に履き替え、ずらりと並ぶキャベツ畑に足を踏み入れ、
根元に鎌を入れながら、
キャベツ農家は投資コストが少なく、初心者にいいといった話を思い出しました。
安八町に移住したばかりの頃、
今後の活動を模索している際、
農業もいいなぁと思っていた時期があり、いろいろ調べていたのです。
キャベツは販売単価が安く、キャベツ農家の年収は決して高くないけれど、
他の野菜に比べ、労働時間が少なく済み、時給換算にすると一番高いというデータも拝見し、
これなら他の仕事もできて楽しそうだなぁと思ったのです。
結局、旅行作家としてデビューすることになってしまったので、その計画はなくなってしまったけれど。
様々な想い出が頭を過りながら、
ほんの30分程度でかご4杯、
ヤギ用にキャベツの廃棄葉かご2杯いただいて帰ってきました。