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サンキューハザード

二車線が一車線になる場所では車はどうしても混みあいます。
一車線になることを見越し、ある程度、手前から本線側に並ぶか、
もしくは、ギリギリまで減線になる側を走ってから本線側に入るか。
 
「今日も怖かったんですよ」
 馴染みの美容師は、毎日、二車線が一車線になる道路を使って安八町まで出勤しています。
本線側を走っていると、前車との間の少し空いたところに、ものすごいスピードで後ろから走ってきた車が突っ込んできたらしい。
渋滞中だったので美容師はノロノロ運転だったにもかかわらず、急ブレーキをかけなければぶつかってしまうほど。
 
「運転していたのが縦巻きロールパーマの髪を手持無沙汰に人差し指で巻きながらいじっている若い女性で、入った後でサンキューハザードすればいいでしょ?って感じで……」
 いかにも美容師らしい考察で笑ってしまいました。
 
後続車に対する感謝の「サンキューハザード」は既にマナーとして定着していますが、
本来、英語で「危険」を意味する「ハザード」は、
夜間に駐停車する場合、もしくは通学通園バスが乗降のため停車する場合と定められています……って昨日、知りました。
 
確かに以前、SNSでサンキューハザードは「違法」なのでは?というコメントを見かけたことがあります。
しかし、弁護士が警視庁に取材したネット記事によれば、法令にない使用とはいえ、必ずしも違法というわけではないらしい。
 
「以前、パトカーが前に入って来た際、サンキューハザード使わなくて、へ~と思ったことがあるんですよ」
 確かにパトカーのサンキューハザードは違和感を憶えるかもと、これまた笑ってしまいました。
 
こうして昨日は、サンキューハザード、槇原敬之の歯、オリックスバファローズの話をしているうちに、髪の毛をバッサリ切りました。

写真は多治見市のモザイクタイルミュージアムに展示されていた車。
ハザードランプを探してしまいました。

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