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フレンチのコックが出す長崎ちゃんぽん食堂
この春、イタリアから長崎に変わりました。
わかりにくいですよね。
近所、つまり安八町にあったイタリアンレストランが長崎ちゃんぽん食堂に変わりました。
母のショートステイ滞在中、夕方の早い時間に散歩がてら、ふらりと入ります。
L字型カウンターの短い辺の一番端の席がお気に入り。
店内の様子も見えない場所です。
ちゃんぽんか皿うどんを頼み、
待つ間、どて煮をつまみにビールをちびちび。
蕎麦屋で、板わさをつまみに日本酒ちびちびに近い。
スマホもいじらず、ぼーっ。
至福の時間です。
小さなフライパンに載って出てくるどて煮、
長い皿に盛り付けられた皿うどんなど美しい。
そして、この食堂には、2日前までに注文のテイクアウト専用「マロンタルト」(写真)があります。
先日、電話で注文し、飲み会に持参して大好評でした。
壁に貼られた説明書きによれば、店主は、元フレンチのコックだったらしい。
「説明書きによれば」と綴ったように、未だに店を切り盛りするご夫婦(おそらく)と世間話をしたことはないんです。
ひとりメシの本の中で綴った僕の人見知り具合は今も変わりません。
それでも、ひとりメシは好きなんだよなぁ。
ひとりメシで、この店を訪れて落ち着く理由の一つは、カウンターに壁があること。
カウンターの中が見える店は、料理を待つ時間に、ちびちび飲みながら、職人の手が動く光景が見られる楽しさもあるけれど、
「もし、話しかけられたらどうしよう」
という不安感もあります。
笑顔で答える自信だけはあるけれど、人見知りゆえに会話が上すべりして、コントロールがきかなくなることもあるんですよね。
「だったら、ひとりメシに行くなよ」
と言われることもあるけれど、複数メシで訪れるより、ひとりメシの方が様々な食事の記憶は残りやすい。
あくまで僕の場合ですが。
よって、この店の話もこれくらいしか綴れないわけで。
まぁ、1年くらい通えば、軽い世間話くらいはできるようになるかもしれません。
新たな話を手に入れたら、その時に、また綴ります。