『amazonのすごい会議』(佐藤将之)ブックレビュー
前から読みたかった本です!amazonショッピング、アレクサ、amazonミュージックユーザーの僕としては、amazonという会社自体にも興味があるし、なにより自分の会社でなされている各種会議に思うところがあり、ガンガン読み進めました。知りたいところ、突いてほしいところがめちゃめちゃあった。
つまり著者の佐藤さんは、本を通じて会議が改善され、会社が改善され、社会の顧客第一主義化を目指していると。ビジョンがいい!さらに本の中では、有効な会議の大前提となるOLP(Our Leadership Principles)っていうamazonの人材育成への考え方みたいなものがあって、それも凄く共感できました。早速レビューじゃい!
第0章:アマゾンが「減らしたい会議」「増やしたい会議」
→いきなり耳の痛いことを突いてくるなw情報伝達会議はいらん、と苦笑
まぁわかるんだけど、とはいえメール投げただけだと読み飛ばされたり主旨と違った認識をされたりしている場合もあるから、撤廃はする必要ないかなと個人的には思う。
第1章:アマゾン流資料作成のルール
→めっちゃ同感。会議の準備の重要性ですね。個人的にも“会議は始まる前にその大半が終わっている”と思っていて、それだけ準備が会議の行方(効果)を左右すると思っていた。
また、『シンキング・バックワーズ』についてはうちの会社では『バックキャスト』みたいな言い方をしているけど意味は一緒。将来の目的に合わせ、やるべきことやスケジュール感を決めていくという。これ、大事。
第2章:アマゾン流意思決定会議
→『オーナー』の役割、染みました。そして“最高の会議は沈黙のまま終わる会議”、なるほど面白いw
また、会議の進め方としてリフレーズとかはやっていたつもりだけども、パーキングロット、めっちゃいいなと思った。相手に失礼なく、横道に逸れそうな意見を一旦ペンディングするという。今後めっちゃ使います。
第3章:アマゾン流アイデア出し会議
→アイデア出し会議、僕自身が苦手なのよね笑
第4章:アマゾン流進捗管理会議
→スピード感の話、共感。ポストモーテムはやっていなかったし、正直プロジェクトって“やっておしまい”になりがちだけど、確かに成功も失敗も次につなげることが大切よな。
第5章:アマゾンのOLP
→オーナーシップ、いわゆる主体性とか責任感ってことだと思うけど、このあたりは管理職試験に一回落ちたあたりから気づき始めたと自分自身では思っている。
第6章:会議をスリム化するヒント
→出席者が多いと無駄な議論が展開されるの、めっちゃわかるwww
いい会議って、出席者の全員が何かしら意味のある発言をする(またはオーナーが発言を促す)会議だと思っていて、その意味で出席者を適切に選ぶのって重要よね。
そして権限移譲をすることで上司は出席する会議を減らせるだけでなく、組織文化としても部下に任せる環境が整っていき、それが闊達な企業ひいては本来の正しい姿であるお客さま第一主義の会社になっていく、と。会議の有効化って深く考えると確かに企業自体を変えることに繋がるのな。深いわぁ~。
はい、というわけで『amazonのすごい会議』、すごかったですよ~。中でも第2章の会議の進め方みたいなものはどんどん盗んで実践していこうと思う。一生懸命、いい会議をして相乗効果を生んでいこう!